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空気人形…今年一番の傑作かも [映画]

映画化の話があってから、ずっと見たいと思っていた「空気人形」を本日見てきました。最初に言っておくけど、今日は書きたい事がいっぱいあるので長いよ。

男性がアレ用に使う空気で膨らませる等身大の人形…ぶっちゃけ大人のオモチャがココロを持って動き出してしまうと言うお話です。監督は「誰も知らない」や「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督。良かったです良かったです、もう1回書いておこうかな、良かったです。

モチーフが男性用のアダルトグッズなので嫌悪感を抱く女性も多いとは思います。確かに生々しいシーンもありますが、ギリギリな所で下品にならないように押さえているので大丈夫…だと思うのですが。それだけでダメって言っているそこの貴女、汚いモノから目を背けていたら真実は見えてこないよ。
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是枝監督の映画なので明確な起承転結もクライマックスの盛り上がりもありませんが、繊細で詩的で写真集のような美しい映画でした。私は大好きですこう言うの。

キャストは人形役に「リンダリンダリンダ」にも出ていた韓国の女優ペ・ドゥナ、人形の持ち主に板尾創路、人形が恋をするレンタルビデオ店の店員にARATA。まずこのキャスティングをした人は天才なのではないかと思う。ペ・ドゥナに関しては後で書くとして、何と言っても板尾創路がピッタリ。失礼ではあるが本当にああ言う人形を持っていそうな臭いがプンプン漂ってくる。出演シーンは短かったがオダギリジョーも良い味を出していました。全ての役者が収まる所に収まっておりこれ以上の配役はない感じです。

最近の日本映画にありがちな語り過ぎな所が一切無く必要最小限の台詞しかありません。問いかけはしてきますがそれに対する答えは提示されません。各人の背景に関してもヒントは与えられますが詳細は語られません。

音楽も予告編でも流れていますが、映画の内容にあった切ない良い曲です。

そして問題のペ・ドゥナ。「リンダリンダリンダ」の時も良かったですが、この映画のペ・ドゥナは凄まじいです。蒼井優とか上野樹里とか日本にも若手の演技派女優がいると思っていましたが、ペ・ドゥナはその遥か上を行っていました。この映画は彼女抜きにしては成立しない映画です。ベースになっているのは下ネタなのですが、その中心にいながら彼女は最初から最後までピュアなままでした。

予告編でも一部出ていますが、ペ・ドゥナがレンタルビデオ店で働いている途中で体を傷つけて空気が抜けて倒れてしまいます。ARATAがすぐに穴を塞いで空気穴から空気を入れてくれます。原作にもあるシーンですが原作のシーンが素晴らしいだけにそれを超えられるか?…と思ったら遥かに超えていきました。"自分の体が好きな人の空気で満たされていく"時のペ・ドゥナの表情が物凄く官能的で、映画中では彼女のヌードシーンが出てきますがそれより全然ドキドキします。

見たかったのにこれまで行かなかったのは映画館でマジ泣きしそうな気がしてたからです。途中までは大丈夫でしたが、ペ・ドゥナが人形師のオダギリジョーに会いに行って帰り際にする会話でもうダメでした。それ以降はポイント毎にボロボロボロボロ…。恥ずかしいので終了後は暫く下を向いてみんなが出るまで待ってました。
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原作本です。短編集ですが名作揃いです。

どう考えてもハッピーエンドにはならないお話ですが、結末はあれで良かったのだろうか?どんな結末にも出来ますが、原作とは少し違った結末にしたのは是枝監督の意図があったのでしょう。悲しい結末ですが悲しいだけでなく妙に清々しく美しいラストだったので満足して来ました。

女子の皆様には抵抗があるかもしれませんがお薦めです。
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「空気人形」予告編 [映画]

原作本持ってます。大好きな漫画です。

業田良家はデビュー時から知ってるけど、こんなひどい落書きがよく雑誌に載ったなと思うほどひどい絵でした。それが気がついたらこんな名作を描けるようになったのだから世の中分かりません。いつの間にか大好きな作家の1人となってしまいました。映画は見てないけど「自虐の詩」も名作でした。

「空気人形」はある意味タブーがテーマになっています。男性だったら聞いたことあると思いますが、ココロを持ってしまった"例の人形"のお話です。普通の女性は多分思いっきり引くんだろうな…いや本当に名作なんだけど。

主演が「リンダリンダリンダ」で韓国からの留学生を演じたペ・ドゥナです。「リンダリンダリンダ」の時は面白い子だなと思ったけど、予告編を見たらすごく良い感じになってます。

見に行きたいけど劇場で号泣しちゃうかもしれないので迷ってます。既に予告編でジワッと来てしまいました。
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おと・な・り [映画]

最近仕事が忙しくて映画館にも行ってないなぁ…最後に行ったのいつだっけ?と言う訳で本日は病院の帰りに映画を見に行ってきました。

何か邦画の良い映画を…と昨日探したのだが、「守護天使」は公開初日だし「インスタント沼」は終わっちゃってるし「重力ピエロ」は気が乗らないし「おと・な・り」は渋谷でやってないし…と思ったら「おと・な・り」は恵比寿でやっている。おぉ恵比寿なら帰りに寄ってこれる、と言う訳で見に行ってきました。

基本的にジャニドラは見ないことにしているのだが、岡田君はジャニ臭が薄いから良いか。予告編が良かったし麻生久美子も見たいしね。

内容はベタなストーリーだったけど雰囲気も良い感じだしこう言うのも良いかな…という感じ。なかなか良かったです、いや面白かったですよ。ただすごく自然にストーリーが流れていったのに、最後はかなり無理矢理落ちを付けたのが残念と言えば残念。
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ブームや矢野顕子が歌っていた「風をあつめて」がキーワードで出てくるのだが、エンドクレジットを見たらかなり古い曲。作詞作曲が松本隆と細野晴臣…と言うことはオリジナルは"はっぴぃえんど"だろうか。

カメラマン役の岡田君が使っているカメラがアルファと言うのがタイアップ的でちょっとアレだけど、まぁあれだけCMの顔になっているからには他社のカメラを使う訳にはいかないか。
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「おと・な・り」でV6岡田君が使っているカメラ [映画]

本日の「やぐちひとり」の特集映画はV6岡田君と麻生久美子の「おと・な・り」。

岡田君の役がカメラマンと言うことで何を使ってるんだろう…と思ったらSONYのαでした。しかもあのヘッドの形からして多分α900でしょうね。普通、プロのカメラマンはニコンかキャノンを使うんだけど、そこはCMに出てるから…と言うことかな。SONY Pictures配給では…なさそうだけど。しかしそんな所に目がいくというのもどうかと思うが。

良い雰囲気の映画だし麻生久美子も結構好きな女優さんなので見に行きたい気もするが、一人で行くと却って落ち込みそうだから行かないかな…
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岡田君がαを使っている写真を探したのだが、そこはやっぱりジャニーズ…どこを探しても写真がありませんでした。と言う訳で代わりに麻生久美子の写真でも。
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容疑者Xの献身 [映画]

人は何のために殺人をするのでしょう。お金のため、名誉のため、恨みのため…。もし自分が罪を犯すとしたら何のため?きっと大切な人を助けるために、と言う名目で他に解決策が何もなければやるかもしれない。たとえ見返りが無くても。

今更ではあるがようやく「容疑者Xの献身」を見ました。ドラマとしては面白かったけど推理小説としてはそれはどうかと思った「ガリレオ」。それもあって気にはなったけど結局劇場では見ませんでした。しかし「容疑者Xの献身」と「ガリレオ」は全くの別物…キャラクターのインパクトとテンポの良さが見所だった「ガリレオ」に対して、「容疑者Xの献身は」は推理小説としても見事であったしストーリーのサプライズも十分、まさかあんな展開になるとは思いもよらなかったです。とても同じシリーズとは思えない、東野圭吾もやれば出来るじゃん。

"人生の目的とは誰かの役に立つこと…人は人のために生きることで自分も生きていける"

ガリレオのライバルとして堤真一は確かに演技力はあるけどインパクトと言う点では地味では…と思っていたがこうして結果を見てみるとやっぱり堤真一で正解であった。途中からすっかり堤真一に感情移入して見てしまった。もし自分が堤真一の立場だったらきっと同じことをするような気がする。そのためだろうか…ラストの堤真一のシーンで思わずボロボロ泣いてしまいました。う〜んまさか「ガリレオ」でマジ泣きさせられるとは思わなかった。いや面白いですお奨めですよ。

しかしエンドクレジットの背景のシーンは蛇足のような気がする。あれほど頭の良い堤真一があんなミスを犯すとは思えないが…。
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ブルーレイ版「ダークナイト」…結局買っちゃいました [映画]

年末にレンタルDVDで見て、その余りにもの出来の良さに思わず感動した「ダークナイト」…結局ブルーレイ版を買っちゃいました。いややっぱりDVDのアップコンに比べてブルーレイはキレイだわ、買って良かったと思わず納得。

ご存じの通り、2008年の観客動員No.1の映画。ひねくれ者なのでみんなが良いと言うものやベストセラーものに素直に「良い!」と賛同するのは何となく"負け"のような気がして悔しいのですが、これは文句なしに良かったです。あぁ映画館で観れば良かった…。
何が凄いって…何と言ってもヒースレジャーのジョーカーが凄い。ジョーカーと言うのは「道化者の悪役」と言う設定で、確かにジャックニコルソンのジョーカーはコミックっぽかったがヒースレジャーのジョーカーはあくまでもリアルでシリアス。確かに動きや口調は「道化者」のキャラクターではあるのですが、それはあくまで表面的な所でありどんなにおどけていてもふざけていても目は絶対笑ってないのです。ヒースレジャーの死によってもうこれが見れないのが残念ですが、逆にそれによって伝説になったのかも…。
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これまで歴代映画のNo.1の悪役は「羊たちの沈黙」の"ハンニバル"レクター教授だと思ってましたが、ヒースレジャーのジョーカーはそれに並ぶくらい凄みがありました。いやナイフを持って語りかけてくるジョーカーの囁きにレクターに近いものを感じました。正月に帰省した際に弟一家にこれは断トツに面白かったと言ったらみんなで見ようかと言ってましたが、これは子供に見せちゃいけない映画のような気がします。それくらいヒースレジャーのジョーカーはやばかったです。

最初"dark night"だと思っていたら"dark knight"だったんですね。"dark knight"とはバットマンの事を意味するのですが、ジョーカーの存在感の前にはバットマンはほとんど霞んでしまいました。この映画はほとんどジョーカーのストーリー…そう言う意味では"ジョーカーの心の闇"と言う意味でやっぱり"dark night"の方がタイトルとしてふさわしい気がしますが…。
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「ゴッドファーザー」ブルーレイBOX [映画]

ちょっとお値段は張りましたが買っちゃいました。だってあなた…あの「ゴッドファーザー」ですよこれが。買わない訳にはいかないでしょう。

よくNo.1の映画は何かと言う話題が出てきますがあなたにとってのNo.1は何でしょう。昔は「風と共に去りぬ」だなんて言われてましたがちょっと女性向けかな。通は「市民ケーン」だと言いますが、確かに面白かったけどちょっと狙いすぎな気もする。「タイタニック」は申し訳ないけど見る気も起きない。

と言う訳で私のNo.1は断トツで「ゴッドファーザー」です。何故凄いのかと言われれば、それはこの映画がパーフェクトだからです。脚本、カメラ、役者、演技、セット、等々全ての要素、シーンが完璧だからです。これを始めて見た時はこれを超える映画はもう出ないだろうな…と思ってましたが、ありましたこれを超える映画が。それが「ゴッドファーザーPart2」です。Part1、Part2合わせて完璧な映画とはこう言うものを言うのだと声を大にして言いたい!
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DVD-BOXを買おうか散々迷ったがやっぱりブルーレイBOXが出るのを待って良かった。と言う訳で迷わず購入。

まぁPart3は蛇足だけど「おまけ」と言う事で良しとしよう。
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ハッピーフライト…綾瀬はるかの"スチュワーデス物語"と思ったら大間違い [映画]

最近すっかり出不精になりめっきり映画館に行く回数も減ってしまいました。で…ようやく見たかったこれを見てきました「ハッピーフライト」。

…と言っても実はいつもの診察帰りに買い物のために新宿に行ったのですが、まだ時間が早くてお店が開いてなかったのでそれじゃ映画でも…と言う事で見てきたんですが。しかも本当は「容疑者Xの献身」が見たかったのですがどこでやっている分からず、フラフラしていたら目の前に「ハッピーフライト」の劇場が見えたのでそれで入ったと言う訳。

友だちの感想では結構面白いが"あの"矢口史靖監督にしてはイマイチ…と言う事であまり期待しないで見に行ったのですが意外と面白かったです。綾瀬はるかの"スチュワーデス物語"だと思って見に行ったのですが、実は群像劇で綾瀬はるかのエピソードはその中の1つに過ぎませんでした。田辺誠一と田畑智子と綾瀬はるかのストーリーをメインに、空港に関わる人たちのエピソードを重ねたようなストーリーでした。逆に登場人物が多すぎてややストーリーが散漫になったのがちと残念。

笑いを交えながらも後半は航空パニックものに変わってきます。友だちの感想では笑いがメインなのかパニックがメインなのかが曖昧だと言う事でしたが、あれくらいの緩いパニックくらいがちょうど良い感じがしました。まぁハリウッド製の航空パニックものと比べるとスケールの小ささが目立ってしまうのが残念でしたがそれはしょうがないのでしょう。
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田辺誠一田畑智子が抜群に良かったですが、それ以外の役者さんもどこでこんな地味な役者を探してきたのかと思うくらい派手さはありませんが実力派ばかりで安心して見てられました。そんな中やっぱり綾瀬はるかだけ印象が薄い…と言うのは「マジックアワー」と同じ。大丈夫なのか綾瀬はるか[爆弾]
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「アメリ」ブルーレイ版 [映画]

先日ブルーレイ版が発売されると言う情報を聞いて、amazonで予約しておいたのが本日ようやく届きました。

実は既にDVDを持っているのだがブルーレイ版が欲しいと思い購入。それがこれ「アメリ(ブルーレイ版)」。
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これまでブルーレイ版の映画を何本か見たが、CGシーンは見事な割に人の顔はこんな程度か…と言うのが正直な感想。「アメリ」は普通のドラマなのであまり期待しないで触りだけ見てみたがいやこれが凄い。髪の毛の一本一本がはっきり見えるし瞳もクッキリしており、フランスの空気が伝わってくる。なんだやれば出来るじゃん。この調子で今後もクオリティの高いブルーレイがバンバン出てくると嬉しいがガシガシ買い込みそうでちょっと怖い。

映像特典で付いてきたSD画質の予告編を見たらあまりにもボケボケでこれはやっぱりブルーレイ版を買って正解だったかな…と思わず納得。
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「モンスターズインク」によりディズニーの凄さを実感 [映画]

うちの実家にはディズニーの「モンスターズインク」のVHSテープがあります。普段全然映画を見ない母親が「あらしの夜に」と言うアニメが見たいと言うことでダビングして送ったのだが、そのついでに前から気になっていたこの「モンスターズインク」も送ってあげたもの。

2歳児の甥っ子がすっかりコレがお気に入りになっているらしい。先日弟一家と一緒に実家に帰省した時に、奥の部屋に置いてあるビデオをかけてあげると朝から晩までずっとおとなしく見ている。時々何やら興奮して叫んでいるが基本的には大丈夫か?と思うほど静かに見ており、終わると「もう一回…」とトコトコ出てくる。で巻き戻して頭から再生してあげると喜んでまた見始める…と言うのを5、6回繰り返す。ディズニーはほとんど見ていないのだが「モンスターズインク」だけはちょっと気になっていたのでDVDを中古で購入しました。アニメはあまり好きでないのだが、2歳児が脇目もふらずにジーッと見入れる作品を作るディズニーってやっぱり凄いなぁと思わず納得。
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しかし甥っ子はDVDしか知らないのでVHSの巻き戻しを理解できない様子。「今巻き戻しているからちょっと待っててね」と言っても理解できずに早く早くと急かすばかり。う〜んもうこの子たちの世代ではテープを巻き戻すと言う概念はないのだろうなぁ。
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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? [映画]

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作とした映画「ブレードランナー」のブルーレイ買っちゃいました。

何枚かブルーレイの映画を見ているが思ったほど解像感がないのでこれまで欲しい欲しいと思いつつ購入に至ってなかったのだが、今回「ゴッドファーザー ブルーレイボックス」を買うついでに買っちゃいました。ボックスの方は不在で受け取れなかったので日曜日に受け取ることにしたのだが、「ブレードランナー」の方はメール便と言うことでポストに突っ込んでありました。

取りあえずつまみつまみ見てみたが、まずオープニングの未来都市の空撮シーンが見事に解像感が出ている。本来はそう言う見方をしてはいけないのだが、細かな所まではっきりと映っておりまるで実際に飛行機に乗って肉眼で見ているようにリアルに再現されている。おぉこれがブルーレイの…と言うかハイビジョンの威力かと思わず感動。が…人の顔のシーンは思ったほど解像感が感じられない何で?毛穴さえ見えると言われる地デジと同じレベルを期待していたのだがハリソンフォードの顔が何となくぼやけ気味こんな物か?しかしラスト近くでハリソンフォードの部屋で寝ているショーンヤングの顔の産毛が見えるので解像感は出ているのだろうきっと。いやそんな事は関係なく、何と言ってもリドリースコットが「エイリアン」と「ブラックレイン」の間の一番ノリに乗っている時期に作った作品だけあって名作だよなぁ…と思わず感じ入る(リドリースコットはその後も順調に作品を作り続けているが、やっぱり「エイリアン」「ブレードランナー」「ブラックレイン」がベストだと思うよ)。
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15年ほど前に初めて見た時はラストシーンは草原のシーンとデッカードの独白で終わってたような気がしたが今回購入したのはその前で終わっている。まぁ「ブレードランナー」は諸事情により色々な版があると言うのを聞いたが、公開当初は試写で「暗い、分かりにくい」と言うことでラストをハッピーエンドを思わせるようにしたと聞いたのでこれが本来の監督の意図したラストなんだろうな。

購入して初めて気づいたがこのブルーレイ…日本語吹き替えがないガビーン。集中してみる時は字幕で良いが流し見る時は吹き替えの方が楽なので付けて欲しかったなぁ。

それにしてもこのジャケットは何とかならんのか。これじゃまるで安っぽいB級SFだよ。近未来を舞台にしたSFだが、内容はハードボイルドだしラストは哲学的な語りかけもしてくる名作なのでもっとシンプルでインパクトのあるジャケットにして欲しかったな。
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「アフタースクール」…3回目 [映画]

多摩在住の叔母に「ガリレオ」のDVDを届けに行こうと連絡を取ったところ、折角なので一緒に映画を見に行きたいと言うことだったので行ってきました「アフタースクール」…3回目です。

叔母は60歳くらいなのでハリウッドアクションは合わないだろうなぁ…ほのぼの系が良いだろうか。ちょっと前だったら「マジックアワー」とか「アフタースクール」とかお薦めがあったのだが、今だったら小泉今日子の「ぐーぐーだって猫である」とかジョディフォスターの「幸せの1ページ」当たりが良いのだろうか。「ダークナイト」が評判は良いが60歳にはキツイだろうなぁ…「パコと魔法の絵本」も良さそうだが当たり外れがまだ判断付かないし…「デトロイトメタルシティ」なんて見せたらひっくり返るかも知れない…かと言って「ポニョ」は絶対見たくないし。と言うわけでネットで色々検索検索…すると「マジックアワー」をやっている所があった。おぉこれは良い…と思ったら千葉と栃木ゲゲッちょっと遠すぎ。「アフタースクール」はどうだ?と検索すると調布のPALCOでレイトショーをやっているおぉ!調布だったら電車一本で来れるし19:30開始の21:15終了なので夕食を食べてから入ればちょうど良い…なんて好都合。と言うわけで行ってきました「アフタースクール」3回目だけど。

1回目は何も考えずにまんまと騙され2回目はオチを知った上であぁこれが複線になっているんだと確認しながらの鑑賞。と言うわけで3回目は再度何も考えずにそのまんまストーリーを追って鑑賞。まぁオチは分かっているのでサプライズはなかったがそれでも面白かったです。現在DVD予約受付中だが、もしかしたらブルーレイで出るのでは…とちょっと様子見中。「マジックアワー」はブルーレイで出ると言う話なのでもしかしたらこれも…と思ったが知名度が違うか、面白さで言うと良い勝負なんだけどなぁ。
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叔母は時々退屈なシーンがあると映画中に寝てしまうと言うことだったので大丈夫だろうか…と隣を気にしながら見ていたがちゃんとポイントポイントで笑って反応していたので寝ることはなかった様子良かった良かった。面白かったよと言ってくれたので一安心。
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「大停電の夜に」BSデジタルvsDVD [映画]

自宅でボーッとテレビを眺めていたらいきなりブルーレイデッキの録画が始まる。こんな時間に予約を入れておいた記憶はないのだが…と思ったらX90のおまかせまる録にキーワード登録されていた"田畑智子"に反応してBSデジタルで放送されている「大停電の夜に」の録画が始まったようだ。

しかし正直なところ、地デジもしくはBSデジタルで放送される映画の画質と言うのはどうなんだろう。一応ハイビジョン画質と言うことになっているが本当にハイビジョンの解像度があるのか。もしかしたらDVDレベルの解像度の映像を単にアップサンプリングして放送しているだけなのでは?ブルーレイ化されている映画だったらハイビジョン画質でフィルムスキャンしたソースがあるだろうが、DVD化されただけの映画だったらDVD解像度の画質でスキャンしたソースしか無いと思うのだが。わざわざテレビ放送のために手間もお金もかかるフィルムの再スキャンをするとは思えないのだが…。以前地デジで見たスパイダーマンは確かにハイビジョン解像度クラスに見えたがあれは既にブルーレイ化されているからねぇ。と言うわけで既に購入済みのDVDより解像度が上だったらブルーレイに焼こうと思って見てみたが…う〜んやっぱりわからん。何となくキレイな気もするがフィルム特有のアナログ画質感があるせいで区別が付かない…と言うより本当のハイビジョン解像度の映画をほとんど見ていないので分からないと言うのが正直なところかも。さらによく見るとゆっくりとパンするシーンでちょっとコマ送りに段差が生じている…これはもしかしたらフィルムの1秒25フレームをテレビ放送の1秒30フレームに変換した時の処理が不足しているのか?

で結局どうしたかと言うと録画は中止。画質がどうのこうの言う前に本編130分程度なのに放送時間はCMを含めて120分…と言うことはどこかカットされていると言うこと。なので保存用としては問題外。まぁブルーレイで発売されるまで待つことにしよう…と言うか映画会社さんお願いしますからブルーレイ化してください。
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アフタースクール(2回目) [映画]

土曜日に「アフタースクール」を見に行く。いや既に1回見ているのだがあまりにも面白くてもう1回見たくて…。

と常々思ってはいたのだが外はうだるような暑さ…映画館に行くつもりで出かけてもあまりの暑さに断念する日々だったが土曜日は診察の日なのでその帰りに気力を振り絞って渋谷PARCOの映画館に行く。公開から既にかなり経っているのでまだやってるのか?…と思い前日に調べておいたが時間が半端だったので15:00からのを見るつもりでいたのだが、予想以上に早めに着きおまけに結構空いていると言うことだったので12:40頃からの回を見る。さすがに公開からかなり経っているためかなりガラガラであったが、なんでこんなにガラガラなのだ?こんなに面白い映画を見ずに何を見る!○○とか○○なんて見てる場合じゃないよ!と本題とは関係ないところで思わずカチンと来る。

と言うわけで2回目の鑑賞。1回目は素直に見てまんまとダマされてしまったわけだが、2回目でオチを知っているのでそのオチ前提で見る。あぁなるほどねこれが伏線になってたんだ、これはそう言う意味だったんだね…といちいち納得しながら見る。いや〜やっぱり2回目でも面白かったわ。と言うより色々分かっている分、2回目の方が面白いとも言える。それにしてもオチを知っている状態で見てもストーリーのどこにも破綻がないのがさすが…いや内田ケンジなかなかやるな。
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で1回目では気づかなかったポイントがチラホラ。チームNACSの音尾さんが出ているのが前回エンドクレジットを見て気づいたが待ち時間にパンフレットを見てどの役かを確認。おぉちゃんと大泉洋の同僚先生役で出てる…さりげなく小技を効かせて目立とうとしているのが笑える。そして上写真のチアガールコスプレの女の子…妙に可愛いが誰だろうと思ったら桃生亜希子だと言うことが判明。派手ではないが良い映画…と言うよりマニア受けする映画によく出てる女優さん。分類としては先日書いたテイトウワのPVに一緒に出ていた麻生久美子に近いかな…まぁ彼女は「時効警察」ですっかりメジャーになってしまったが。

3回目はDVDを購入して見ることとしよう…って既にDVDを購入する気でいる。
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マジックアワー…絶賛したアフタースクールと互角の出来 [映画]

通院の帰りに新宿によって買い物のついでに「マジックアワー」を見てこようと出かける。が段々面倒くさくなってきてまっすぐ帰って昼寝してようか…と散々迷うが何とか気持ちを奮い立たせて映画を観てくる。

いや参りました面白かったです。メインストーリーは「サボテンブラザーズ」みたいなもの(と言っても誰も知らないか)だが「蒲田行進曲」みたいな映画屋の意地みたいのも盛り込まれていて映画らしい映画でした。友だちの評によると「周りが芸達者ばかりなので妻夫木君と綾瀬はるかの下手さが目立つ」と言うことだったが妻夫木君以外と頑張ってたと思うよ。まぁ本気でふざけている佐藤浩一と西田敏行の前では太刀打ちできないのは仕方ないか。唯一のまともな常識人と言う損な役所のためでもあるが、綾瀬はるかだけが全然存在感なかったのが残念。寺島進と香川照之が嘘みたいに格好良かったです。

画面中央付近のみピントがあって周りがややぼやけていたシーンが結構多かったが、きっとこれって古い映画っぽさを狙ったんだろうな。昔のレンズって性能が悪くてこう言ったトンネル効果が出ちゃうんだよなそこまでやるとは三谷幸喜凝ってるな…なんて所に目が行くのは悪い癖だろうか。今回もちょい役で色々豪華な役者がチラッと出てくるが、毎回それが恒例になってしまうと止めるに止められなくなって泥沼になると思うけどなぁ。

先日見た「アフタースクール」とどっちが面白かったかと言うと…う〜ん難しい。方向性が全然違うので比べること自体無理があるか。青山劇場の大舞台と青山円形劇場の小舞台、天一のこってりラーメンと醤油味の東京ラーメン、みたいな違いなので好き好きかと。どちらにしろこの2つが今年のベスト候補なのは間違いないでしょう。映画の出来としては互角だと思うけど、個人的には東京ラーメンの方が好きなのでシンプルな分「アフタースクール」の方が好きかな。綾瀬はるかより田畑智子の方が好きだから…と言うのもあるが(^_^;)
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アフタースクール [映画]

…見てきました。

内田ケンジ監督の前作「運命じゃない人」がすっごく面白かったことと大泉洋が主演であることとお気に入りの田畑智子さんが出ている…と言うことで去年の秋に情報を知った時から楽しみにしてました。期待はしてたけど期待が大き過ぎると何を見ても不満になる。と言うのとデビュー作が良すぎると後が続かないM・ナイト・シャラマンみたいなこともあるのでちょっと「だけ」期待して見てきました。

…が期待以上でした。いや面白かったです面白かったです。あまりにも面白かったので2回繰り返してみました。最初は思った以上に普通の出だし…これにどうオチを付けていくのだろう。と思ったらあらビックリそう来たか。ほ〜やるじゃん…と思っているうちにさらに自体は二転三転。「甘く見てるとダマされちゃいますよ」のキャッチコピー通りもう全く訳が分からなくなってくる。ストーリーが複雑すぎてやや付いていけなくなりかけるが何とか頑張って最後まで付いていくいや満足。
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メインストーリーはヤクザのお金にまつわるトラブルに大泉洋が巻き込まれる…と言う話ではあるがあまり血生臭い話ではなく結構笑えます。小ネタ満載だしラストも良かったし。全体が何となくほのぼのとした雰囲気に包まれているのはこの監督の好みでしょうか。次回作が楽しみ楽しみ。
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転々 [映画]

レンタルで邦画を見ることは珍しいがこの映画は評判が良かったにもかかわらずに見逃していたので借りてきて見る。いや面白かったよやっぱり。

貧乏学生のオダギリジョーが80万円の借金をチャラにしてもらう代わりに、借金取りの三浦友和の散歩に付き合うと言う話。監督・脚本が「時効警察」の三木聡と言うことで不思議な雰囲気と細かな小細工満載の映画でした。「亀は意外と早く泳ぐ」も好きだったのでこれも面白いんだろうなぁ…と思って見ていたがやっぱり思った通り面白かったです満足。三木聡だけあって一般に名作と言われる映画と違ってカタルシスを伴った面白さではなく、何となくジワジワ染み込んでくるような面白さ。ダメな人には全然ダメだろうが私は大好きです。最後は小泉今日子と吉高由里子の4人で疑似家族のようになる所がまた泣けます。ラストがあっさりし過ぎている気もするがこれはこれで良かったのかも。
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しかしやっぱり劇場で見たかったな。洋画は非日常なので日常の中で見ても楽しめるが、邦画は日常なので環境を非日常にしないと十分楽しめない気がする。真っ暗な映画館のシートに座って映画に入り込んで見たらもっと良かったのに…とそれだけが残念。

特別出演と言うことで一瞬だけ婦警姿の麻生久美子が出演。「時効警察」繋がりかぁ…と思ったらエンドロールにも「三日月しずか」の役名で表記されている。
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「戦争のはらわた」サムペキンパー [映画]

世間一般にはあまり知られていないのかも知れないがこの映画大好きなんです。

しかしこの邦題は何とかならんのか。原題は「Cross of Iron」…"鉄十字章"と言う戦争の功労者がもらえる勲章のこと。叩き上げの軍人のジェームズコバーンの小隊に戦果を挙げて勲章をもらうことしか考えていないプロシア貴族のマクシミリアンシェルが上司として赴任してきて衝突を繰り返すと言うストーリー。舞台は第二次世界大戦末期のドイツ軍…と言うわけで戦争映画と言ってもひたすら撤退と敗走の繰り返し。

サムペキンパーは暴力シーンに定評がありますがこの映画の演出は見事です。戦場のシーンを短いカット割りの繰り返しとスローモーションの適用で独特の映像に仕上げてます。最初に見た時はその手法にすっかりはまり「わらの犬」「ワイルドバンチ」と立て続けにレンタルして見ました。彼の映画としてはマックイーンの「ゲッタウェイ」が一番有名なんでしょうけど私的にはこの映画が最高傑作だと思います。凄いなぁこれ…と思ったらネタ元を見つけました「西部戦線異状なし」です。小説としても有名ですがこの映画の戦場シーンがまた凄いんです。ペキンパーはこのシーンを参考にしたのだろうか。
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DVDは出ているはずなのに、無いものは無いと言われる渋谷TSUTAYAでもVHSしか置いてない。しかも借りたは良いが古い映画だけあってテープがボロボロ。大好きな映画なのでどうせなら買っちゃおうかなこんなマイナーな映画だったらブルーレイにもならないでしょうし。と思ってamazonを見たら既に廃盤になって中古品はプレミアが付いてる。元々は4,000円程度だったのが中古で12,000円以上で売られているガビーン。う〜んさすがにここまでは出せないなぁ中古DVD屋を探してみようか。やはり欲しいものは欲しい時に買っておけと言うことか。
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田畑智子主演の「哀憑歌」 [映画]

田畑智子主演の「哀憑歌」と言う映画が公開されるらしい。これまでの役柄や本人のキャラクターとは真逆のタカビーな嫌な女役と言うことで彼女の演技の幅が見れるらしい。しかも近所の「シネマアートン下北沢」と言う映画館で公開されるらしい。この「シネマアートン下北沢」は古いアパートを改造して作った小さな映画館で椅子も50席くらいしかないが良い雰囲気で大好きな映画館。う〜んファンとしては見に行きたいのは山々なのだがどうやら苦手なジャパニーズホラーらしい。ハリウッドホラーは遊園地のアトラクション感覚で見れるので大丈夫なのだがジャパニーズホラーはマジなので一人暮らしの身としてはちょっと…。やっぱり止めておこうかな…。

まぁ秋頃に近所の「スズナリ」と言うこれまた小さな劇場で彼女のひとり芝居があるらしいのでこっちの方を楽しみにしておこう。それと5月に公開される「アフタースクール」も楽しみであるが、こちらは内田けんじ監督・大泉洋主演と言う意味でも楽しみ楽しみ。
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「人のセックスを笑うな」→「全然大丈夫」 [映画]

「人のセックスを笑うな」を見るつもりで13:00開始の1時間前に渋谷に到着。が「13:00からの回と15:40からの回は満席のためチケット販売完了」の張り紙が…ガビーン。そんな大入り満員になるようなタイプの映画ではないはずなのだが、これはやはり松ケン人気と永作博美人気のおかげだろうか。と言うわけで仕方なく前から気になっていた荒川良々主演の「全然大丈夫」を見に行く。

古本屋の長男で植木職人の照男(荒川良々)は典型的なダメ男。お化け屋敷を作るのが夢なのだが普段やっていることは下らない仕掛けや話で友人を驚かせる程度。人の悪口を言うのは大好きなのに自分の悪口を言われるといきなり切れる…そんなダメ人間。幼なじみの久信(岡田義徳)は病院に常駐する清掃会社に努めるサラリーマンだが典型的な「良い人」。そんな久信の会社に信じられないくらい不器用なあかり(木村佳乃)が入ってから微妙な三角関係が繰り広げられる。

荒川良々主演と言うだけあって明快な山場もサプライズもない淡々としたストーリー。不思議な映画であったが実はこう言うのも好きだったりする。登場人物は皆一見普通っぽいけどちょっと変な人ばかり。優しすぎて職場のおばちゃんに誘われそうな雰囲気になる岡田義徳が一番まともっぽい。木村佳乃は"ダイコン"だと言う噂があるがこの映画では良い味を出していたと思う。他の出演者がみな微妙に美人ではない…と言うかはっきり言ってブスばかりなので妙に木村佳乃が可愛く見える。そのドジぶりも少女漫画の主人公みたいで却って好印象を受ける…いや実際にあんなのが身近にいたらウザイと思うけど。ほのぼのしてゆるい独特の荒川ワールドにはまります。

劇場にあったチラシで5月に大泉洋主演の「アフタースクール」と言う映画が公開されることを発見。しかも監督はとんでも無く面白かった「運命じゃない人」の内田ケンジ…と言うことも含めて楽しみ楽しみ。でも実は一番の楽しみは田畑智子が出ると言うことだったりして…(照)。


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2007年の映画まとめ [映画]

2006年は邦画が絶好調でしたが今年はイマイチ。と言うか後半はもう映画館に行く気力がなくなり劇場で観た映画は激減。まぁ代わりにDVDを沢山見たがやはり映画は映画館で観るのが本来の姿だよなと少し反省。そんな中で印象に残ったものをまとめてみようと思います。

■2007年のベスト「さくらん」
分かってますよ一般的にはあまり評価が高くないことは。ネットの意見でも賛否両論だったらしいですが私のツボには完璧にはまりました。蜷川実花の画と土屋アンナの存在感と椎名林檎の音楽…もうそれだけで私は満足です。

■意外な拾いもの「キサラギ」「マリーアントワネット」
どちらもあまり期待しないで見に行きましたが思った以上に面白かったです。「キサラギ」は派手さはないが練り込まれた脚本にやっぱり"映画は脚本で80%が決まる"と言うのを実感しました。「マリーアントワネット」は「さくらん」同様に"画作りのオリジナリティ"を感じました。

■思ったほどでは…「スパイダーマン3」「ダイハード4.0」「めがね」
「スパイダーマン3」も「ダイハード4.0」も回を重ねる毎にストーリーやプロットが複雑になりそれが却って本来の面白さを薄めてしまっているような気がする。まぁ基本的に続編が嫌いと言うのもあるが。「めがね」は「かもめ食堂」が良かっただけに期待したのだが…。

■これだけは言っておきたいこと「続・三丁目の夕日」
大多数の人が大好きなのは分かっているので面と向かって発言はしないけど私はこのシリーズ大嫌いです。オリジナリティもサプライズもないただの"郷愁"だけの映画と言うのが我慢がならない。なので当然のごとくこの続編も見てません。

折角復活してきた邦画界だけに安易に人気ドラマの映画化や古い映画のリメイクに走らないで欲しい。もっと頭を絞ってオリジナリティ溢れる映画を作って欲しいなぁ。来年はもう少し劇場に行くようにしよう…と言うことで2007年の映画まとめおしまい。


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プレステージ…上手な嘘 [映画]

映画はいかにうまい嘘をつくかが面白くなるポイントだと思うがこの「プレステージ」の嘘はなかなか見事。いや久しぶりに面白い映画を観ましたDVDでだけど。

野心溢れる2人の若いマジシャン(ヒュージャックマン、クリスチャンベール)がそれぞれお互いに頂点を目指してトリックを仕掛け合うと言うストーリー。映画としては時間軸が現在と過去を行ったり来たりするので最初これはどっちだ?と戸惑うが集中して見ていたら直に慣れた。テーマとなっている「瞬間移動トリック」のタネが最初考え出されるが基本的には皆あれがベースになっているのだろうか。確かデビッドカッパーフィールドもやっていたような気がするがあれがタネだとしたらそんなものかとちょっとガッカリ。いやマジックなんてそんなものか。
クリスチャンベールが仕掛けたトリックはおおむね予想通り。ちとヒントを出し過ぎていたような気がする。それに対してヒュージャックマンが仕掛けたトリックは全然想像が付かなかった。ニコラ・テスラなんて実在の科学者を出して来たのでまさかそう言うタネだとは思わなかったよ。ヒュージャックマンがニコラ・テスラの研究所の裏で見つけたアレを見た時点で想像は付いたはずだよね。確かにアレを見た時に何かすごい違和感を感じた。なんだろうこの違和感は…何かが…何かが間違っているような気がするが思いつかない。まだまだ修行不足ですね。まさかああ言うストーリーになるとは思わなかったよいや参りました。面白かったですお薦めです。

2人の師匠役がマイケルケイン。マイケルケインあんなに老けてたっけ?それとも老けメイク?そしてニコラ・テスラ役がデビッドボウイ…えぇデビッドボウイ?あのボウイだよねぇ。何か顔が全然違うような気がする。マイケルケインと言いデビッドボウイと言いイメージは80年代、90年代で止まったままだが2人とも芸歴長いんだからそりゃ歳は取るよね。


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クリスマスイブの夜には「大停電の夜に」を… [映画]

本日はクリスマスイブ。しかしここ数年のクリスマスイブは何か盛り上がりに欠けるような気がする。街も人も別段普通の日と変わらず、違うことと言えばコンビニの前でケーキの店頭売りがされているくらい。

とは言うものの折角のクリスマスイブの夜なのでDVDで「大停電の夜に」を見る。


実は大好きな映画なのです。人恋しくなるが優しい気持ちになれる良い映画です。メリークリスマス。


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今更ながら「リンダリンダリンダ」購入 [映画]

ふぅ〜やっと1週間終わった。谷間の時期…と言うわけで全然やる気起こらず。11月中に作成しなければならない資料7枚を1週間かけてダラダラと作成する。1週間かけてたったの7枚…まぁリーダーのKさんには分かりやすいと褒められたので良かったがあまりにも仕事しなさ過ぎ。来週こそはもう少し…。

と言うわけで19:00退社。帰りに渋谷のQ-FRONTにより前から欲しい欲しいと思っていたこれを購入。

「リンダリンダリンダ」のDVD。映画自体は2年前の映画だがちょうど休職していた時期だったので2回劇場に行って見たのでそう言う意味でも思い出深い映画だったりする。起承転結のはっきりした正当派の映画ではないのでメジャーな映画賞には無縁だったが映画雑誌「映画芸術」の邦画部門で年間1位を取っていたり「キネマ旬報」の年間ベストテンで邦画部門6位を取っていたりする。ユルユルでダラダラな映画だが実は大好きだったりする。この年のベストは「メゾン・ド・ヒミコ」だと思うが「リンダリンダリンダ」もそれに負けないくらい良い映画でした。

ストーリーは学祭3日前に指を痛めたギタリストの代わりに香椎由衣がギターを弾き、たまたま通りかかった韓国人留学生のソンちゃん(ペ・ドゥナ)をボーカルにしてブルーハーツをやる女子高生バンドの話。が「本番に向けて頑張るぞ!」と言う熱血ものではなくみんな練習に遅刻するわスタジオに入っても好き勝手なことやってるわ暇さえあれば居眠りしてるわとストーリーはダラダラと進む。その割に夜中に学校に忍び込んでこっそり練習したりそのまま朝まで学校でごろ寝したりとやたら時間ばかりかける。誰かが「ラストが盛り上がらない」と言っていたが高校の学祭のバンドくらいで盛り上がる方が却って不自然、普通はお客さんも身内や知り合いばかりと言うのが実情だったりする。監督もそこら辺は十分分かっているのでリアリズムを出しながらかつそれなりの盛り上がりを持たせるストーリー作りに苦労したと言っていた。

香椎由衣、前田亜季、ペ・ドゥナの女優トリオに比べると「Base Ball Bear」の関根史織はやっぱり普通の女の子…まぁそんな所が却って好感ではあるが。でもやはり本職だけあって演奏シーンは彼女が一番格好良かったな。ペ・ドゥナに一目惚れして告白する高校生役で松山ケンイチが出演しているが当時は全然注目してなかった…最近になってようやく気が付いた。


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めがね [映画]

「かもめ食堂」が良かったのでこれも見たかったのだが気が付いたらあっと言う間に上映が終了してしまいDVDで見るしか無いか。と思っていたら気が付いたら別劇場で再上演していたので行ってきた。

"南の島に行ってノンビリすることで癒される"と言うのができない。どんなにキレイな所に行ってもどんなに海がキレイでも一人で行ったんじゃつまんないよ。沖縄や南の島を舞台にした映画と言うのは基本的に"島で癒される"と言う前提があるので苦手。O先輩の感想では「なんで島に来たのに癒されないの?癒されるために島に来たんじゃないの」と言う押しつけがましい感じがしたとの事だったのであまり期待しないで見たが意外と悪くなかった。確かに島の住民役の市川実日子の「なんで"たそがれ"ないの?"たそがれ"るためにここに来たんじゃないの?」と言うセリフがあったがむしろ逆説的に聞こえた。誰も彼も島に来たからって癒されるって訳じゃないのだよ。癒しを強制されても困るものと言うもの。
しかし良くある"南の島もの"映画と違って押しつけがましい感じがしなかったのは役者のおかげだろうか。登場人物の設定が説明されず結局彼と彼女はどう言う関係だったのか、彼女の正体は何だったのか…と言うのが最後まではっきりしないのももどかしいと言うよりそう言うものとスンナリ受け入れられた。それと「かめも食堂」もそうだったが食事のシーンが実に美味しそう。島の料理と言うと良くある郷土料理を思い起こすがこの映画ではバーベキューが出たり目玉焼きや鮭の塩焼きの朝食が実に美味しそう。昼食が軽かったと言うのもあり映画終了後速攻で夕食を食べに行った。まぁキレイすぎてCMみたいで現実感がないのは長所とも欠点とも言えると思うが。
と言うわけで「かもめ食堂」には全然追いつかなかったが思ったほど悪くはなかったのでまぁ満足。

それにしてもなんで"めがね"?


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フラガール [映画]

公開時に劇場で見たのだがテレビで放送されたので再度見ました「フラガール」。普段はひねくれた映画やマイナーな映画ばかり見ているわたくしですがこんな王道一直線な映画も見るのだよ。そして素直に感動しました。いや日本アカデミー賞作品賞を取るのもわかるくらいの名作。まぁ個人的にはこの年のベストは「THE 有頂天ホテル」だと思うけどね。

主役の松雪泰子も良かったがやはりポイントは蒼井優。長澤まさみ、沢尻エリカ、綾瀬はるか、新垣結衣、堀北真希、宮崎あおい、石原さとみ、上野樹里、上戸 彩、相武沙季…等々と名前を挙げてみれば分かるがこの世代の若手女優はそうそうたるメンツが顔を揃えている。だが演技力と存在感で蒼井優が頭一歩抜きんでいると思うけどね。ラストの彼女のソロダンスを見るだけでもこの映画を観る価値はあると思うよ。まぁ正直美人かと言うと微妙な所はあるが…。

そして良い味を出しているのが富司純子とトヨエツ。この二人が脇を固めてくれているおかげでこの映画に深みが出たと思う。決して主役になってスポットライトを浴びる訳ではないが脇で良い味を出して全体を締めている…"サウイフ モノ ニ ワタシハ ナリタイ"



…まぁトヨエツと言うのは無理だから高橋克実当たりを目指そうか。いやそれはそれで失礼か。


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ダイ・ハード4.0…アクション映画としては十分面白いのだが… [映画]

サトエリ主演の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」も気になっているのだがまずはこれを片付けておかないとと言うことで雨の中見てきました「ダイ・ハード4.0」。ストーリーもちゃんとしてるし見応えのあるシーン満載でアクション映画としては十分満足なのだが"ダイハード"シリーズとしては何となく納得が行かない。

不満点1:ブルース・ウィリスが老成しちゃって落ち着きすぎ。そりゃ彼ももう50を過ぎたのだからオタオタしてられないのはわかるが、ジョン・マクレーンがいっぱいいっぱいでアップアップしながら難局を打開していくのが"ダイハード"シリーズの売りなのだからそれがなくなっちゃダメでしょ。

不満点2:敵のボスキャラが迫力なさ過ぎ。1〜3のボスキャラが軍人系だったの対して4.0のボスキャラはサラリーマンみたい。サイバーテロと言うことでこれまでの相手が軍人集団だったのに対して今回はオタク系集団と言うのもやや迫力不足。マギーQ演じる女性悪役だけが唯一迫力があったが出番が少なかったのがやや不満。

不満点3:ブルース・ウィリスの相方がチャらい若造。今回は3同様に行動をともにする相方が登場するがハッカーと言う設定だけあってオタク系のチャらい若造。ここに3のサミュエル・L・ジャクソンクラスの役者(例えばイライジャ・ウッドとかジョシュ・ハートネットとか)をキャスティングして欲しかったなぁ。まぁ名前の通った役者を持ってくれば良い映画になると言うわけではないのでそれはそれで仕方ないのか。まぁキャスティングにかける分のお金をCGにかけたと言うことか。

シリーズものと言うのは年月を経る度にイメージを変えていくか継続していくか難しい所だと思うが4.0では肝心な所が変わり過ぎていると思うよ。そんなわけで今回も例によって無茶をやらかしてアクション映画としては十分満足なのだが"ダイハード"シリーズとしては認めがたいなぁ。

先日「グータン」に出てたマギーQはリア・ディゾン風のおとなしい美人だったので最初ジョン・マクレーンの娘役をやっている子かと思ったらカッコイイ悪役を演じておりきっちりアクションもこなしていたのはさすが。しかしボスに「マイ」と呼ばれていたのでもしかしたら日本人の設定なのか?


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キサラギ…いや意外なほど面白かった満足 [映画]

「さくらん」を見に行くと毎回必ず予告編をやっておりずっと気になっていた「キサラギ」。先週から公開と言うことでちょっと混んでるかな…と思ったのだがそんなに有名な映画じゃないから大丈夫だろうと思ったらこれが激混み。座席はほぼ満席でした。いや意外と注目されているのか?
http://www.kisaragi-movie.com/

1年前に自殺した新人アイドル"如月ミキ"のファンサイトを運営している家元(小栗旬)の呼びかけで1周忌に集まったファンたちオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)、スネーク(小出恵介)、安男(ドランクドラゴン塚地)、イチゴ娘(香川照之)の5人の男たち。しかし偲ぶ会が始まった途端オダ・ユージが「彼女は自殺したんじゃない、殺されたんだ」と言い出しそれをきっかけに次々と意外な事実が判明し彼らはお互いの情報を元に事件の真相を探り始める。

と言うことで謎解きを期待していったのだが期待通りでした面白かったです。次々と明らかにされていく意外な事実にみんな声に出して「えええぇ〜」と言っている。そりゃ確かに意外だったけどみんな素直に驚きすぎだぞ。やや無理矢理感があるかな…と思ったが考えてみたらネットと言うのはそう言うものなのかもしれない。随所に散りばめられた伏線が後半次々と結びついていくのはこの手の謎解きもののお手本と思えるほど見事…が疑問点から伏線を思い出して真相にたどり着くまでの間がやや長すぎて真相が明らかになる前に分かってしまうものが多かったのはやや不満だがまぁ良しとしよう。次から次へと明らかにされていく意外な事実に対してこの話はどうやって最後のオチを付けるのだろう…と思ったら最後は意外なオチを用意してありちょっとしんみりする。

小栗旬は何であんなに人気があるのだろう。いや良い演技ではあったがそんなに騒ぐほどでは…。小出恵介は「のだめ」の真澄ちゃんではキャラクターが強烈すぎてうまいのかよく分からなかったが本作では良い演技をしていたなぁ。塚地は相変わらず器用に役をこなす。そして香川照之は相変わらずうまい…難しい役をリアルに演じていたと思う。ユースケは…「踊る大捜査線」でも"できる男"の役を演じていたがバラエティで"喋ること全部嘘"と言う高田純次的キャラクターが強烈すぎて何か良いこと言っても説得力がないなぁ。ここは佐々木蔵之介当たりの方がキャラクターに合ってた気がするが彼では話がシビアになりすぎるのでそう言う意味ではユースケでバランスが取れてたのかも。

登場人物が5人だけの上に舞台もマンションの1室のみと言うことで映画よりもお芝居で見たかった気がする。しかしよく出来た面白い話なので総観客数の少ないお芝居では勿体ないか。2時間ドラマでも足りると言う話もあるがテレビドラマではここまで練った脚本は出来ないでしょう。と言うことで満足した映画でしたいやホント面白かったよ。エンドクレジット中のヲタ芸も重苦しい雰囲気をパーッと振り払ってくれて気持ちよく見終えました。


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ピストルオペラ…素人が手を出してはいけない映画 [映画]

2001年の鈴木清順監督作品。謎の殺し屋組織ギルドの殺し屋たちが次々と殺されていく。No.3野良猫(江角マキコ)はNo.1百目の仕業と気づき百目と対決しようとするが百目の正体が全く分からず困惑する。

不思議だこれは本当に2001年の映画だろうか。まるで1970年代の初期の仕事人やキイハンターを見ているような錯覚に陥る。鈴木清順の作品は始めて見るがきっと50年間このスタイルを貫いてきたんだろうなあ。悪く言えば画も演出も古くさいがこれはこれで良いと思うだってこれが鈴木清順のスタイルだもの。唐突な場面転換と意味不明なイメージの羅列に抽象的なセリフ。見たことはないがきっと寺山修司の舞台もこんな感じなんだろうな。江角の芝居は微妙だったがこれは本人の問題ではなくて鈴木清順の演出のせいだろう。20代の頃はこう言うの大好きでお芝居とかも見に行ったが今ではリアルで現実的な江角の女殺し屋のストーリーが見たかったな…と思うようになったのは歳を取って丸くなったせいだろうか。

調べてみたらこの映画は「ショムニ」の後に作られている。きっと「ショムニ」で江角のファンになった何も知らない一般人が大量に見に行って理解不能に陥ったんだろうな。黒い着物に黒いブーツでピストルを構える江角は確かに格好良かったしEGO-WRAPPIN'とこだま和文の音楽もイカしていたし映画自体も面白かったが素人が手を出してはいけない映画だと思うよ。


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ようやく見てきました…スパイダーマン3 [映画]

B級映画の巨匠サム・ライミの監督と言うことで傑作だった1、2に引き続く完結編「スパイダーマン3」やっと見てきました。大量のテレビや電車でのCMを展開させて1大キャンペーンを繰り広げていただけに激混みでは…と思ったが渋谷の渋東シネタワーは8割の入り。まぁこれくらいなら色々な意味でまぁまぁでしょう。

1は先日テレビで見たのだが2は復習してなかったので前作との繋がりが最初掴めず。あれ?ピーターとMJはちゃんと付き合ってたんだ…しかもMJはスパイダーマンの正体も知っている…と最初は設定にちょっと戸惑う。しかし主人公が精神的にフラフラと迷い惑う所や善玉悪玉様々なキャラクターが複雑に入り交じる当たりはいつもの「スパイダーマン」らしくて面白かった。逆にキャラクターが多すぎてややストーリーが繁雑で分かりにくかったのがちょっと残念。1のシンプルなストーリーが好きだったのだが同じようなシンプルなストーリー展開にしてしまうとどうしても前作を超えられないのでそれはそれで致し方ないか。それにしてもCGに対するお金の掛け方が尋常でない。噂によると予算の半分はサンドマンの制作にかけられたとか…しかしサンドマンだけでなく黒い謎の物体もかなり作り込んである。まぁストーリーと人物描写がしっかりしているのでただの見せ物映画に終わってないのはさすがだと思う。今回もピーターの叔母さんや親友ハリーの執事が良いセリフを言っており物語に深みを与えている。傑作だとは思うが1と2が良すぎただけに期待が大きすぎた分やや不満が残るのは残念だがそれでも単独の映画としてみるとやっぱり傑作だと思うよ。しかし私的にはやはりシンプルでそれでいて深みのあった1が一番良かったかな。

トビー・マグワイアは役同様にイマイチいけてないイメージがあったが黒いスパイダーマンスーツのおかげで性格が変わりキザに振る舞う所を見ると意外とカッコイイ。まぁそりゃそうか。しかしトビー・マグワイア少し太ったか?何かアゴのお肉がやけに気になる。いや単にカメラアングルのせいだろうか。キルスティン・ダンストは美人かどうかは微妙だがそこら辺の普通さがかえってこの映画には合っているような気がする。

噂によると調子に乗ったSony Pictures経営陣がキャストを1新して4以降を作ると言っているらしいがトビー・マグワイアとキルスティン・ダンストあってこその「スパイダーマン」。これ以上は蛇足だと思うよ。


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