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EOS 50Dに動画機能が搭載されなかった理由 [雑記]

8月にEOS 50Dが、9月にEOS 5D markIIが発表されました。1ヶ月しか差がないのになぜ50Dには動画機能が搭載されなかったのだろう?

ネットの記事によると5D mkIIの動画フォーマットはH.264。H.264ってブルーレイのH.264/AVCと同じだよねぇ…ちょっと自信ないけど。だけどH.264のエンコードはかなり"重く"、DIGIC並のLSIがもう1ついるくらいなのでLSI増加による価格アップを嫌がって付けなかったのだろうか。と思いネット記事に載っていた回路基板のLSIをちょっとチェック。

まずはEOS 50Dの回路基板
EOS_50D.jpg
そしてEOS 5D markIIの回路基板
EOS_5DmkII.jpg
左側にあるのがDIGIC、その上にある2つのLSIはパッケージがカスタムっぽいのでCANON製のカメラ信号処理LSIだろうか。中央の2つのLSIはパッケージが標準品っぽいからメモリーだろうか。その右にある大小いくつかのLSIは分からないがもしかしたらHDMI出力LSIとかその他の出力LSIか?取りあえず大物のLSIの数は同じなのでDIGICでH.264は実現できている模様。DIGIC 1つでH.264?もしかしたらファイルフォーマットがH.264で動き検出などのない"なんちゃって"H.264なのかもしれない。まだ動画の要求がどれくらいか分からないので取りあえずフォーマットだけH.264にして本格的に要求が高まったら専用エンコードLSIを付ける…とか考えているのだろうか。

と言うわけで当初の予想とは違ったがそれでもやっぱり50Dに動画機能を入れなかったのはコストダウンのためだと思う。動画機能を入れようと思ったらマイクで+いくら、スピーカーで+いくら、それを結線するコネクタやらで+いくら、オーディオインターフェースLSIで+いくら、動画処理プログラムを入れるために一回り大きいROMをいれないとならないので+いくら…と1つ1つは安くても足し合わせていくと結局+2〜3万円になってしまうのでは。5D mkIIを買うような人は趣味にいくらでもお金をかけられる人が多いので25万円が30万円になっても買うだろうが、50Dクラスは既に価格競争に入ってしまっているので恐らく1つ1つの部品を10円単位1円単位で切り詰めてコストダウンしてるんだろうなぁ。そこにまだ必要性の分からない動画機能のために2〜3万円のコストアップは許されない…と思うのだがどうだろう。

ニコンがD90で動画を入れてきたので慌てて5D mkIIで動画を入れたというのは無理があるだろう。動画機能を入れるためのプログラムだって検討から検証まで少なくとも半年くらいはかかるだろうし、DIGICだって動画が出来るように作っておかないとならないので少なくとも1年以上前から動画機能は検討していたはず。1ヶ月の差で何かが間に合わなかったのであれば50Dの発表を1ヶ月遅らせて5D mkIIと同時に発表した方がインパクトが大きいと思うのだが、そこら辺は専門外なので何とも言えないか。50Dの発表で他社を牽制しておいて一通り出揃ったところで5D mkIIを出して世間の話題をキヤノンに向ける…と言う作戦なのか?

はっきり言って一眼レフに動画機能はいらないと思っていたが、フォーカスポイントの思いっきり狭い背景のぼけた動画や超広角、超望遠や魚眼やマクロと言ったこれまでのビデオカメラで撮れない画が撮れると思うともしかしたら面白いかも知れない。まぁニコンが中級機で動画機能を入れてきたので必要性云々は置いておいてキャノンも載せてくるんだろうなぁ。動画機能の付いた60D?を待つか50Dを買っちゃうか…結局我慢できずに50Dを買っちゃうような気がするが。
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春分

勉強になりました。
by 春分 (2009-07-05 13:02) 

コトロ

>春分さん

niceとコメントありがとうございます。
…いや、あくまでも想像なので、全然当てにはなりませんが(^_^;)
by コトロ (2009-07-07 23:36) 

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