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お引っ越し…評判が良いのは聞いていたがこれが田畑智子のデビュー作だと知ったのは結構最近 [映画]

1993年の相米慎二監督作品。ある日突然離婚を前提に父親(中井貴一)が家を出て行ってしまい母親(桜田淳子)と二人で暮らすことになったレンコ(田畑智子)。小さな事件を積み重ねながら日常が過ぎていくが何とか二人の中を戻したいレンコは昔家族で行った琵琶湖旅行に無理矢理二人を連れ出すが…。レンコの担任の先生役で笑福亭鶴瓶が出演。

一昨年の「大停電の夜に」以来すっかり田畑智子のファンになってしまったのだが考えてみたら彼女のドラマや映画をほとんど観ていないことに気づき(「新撰組」さえも見てなかった)取りあえず評判の良かったデビュー作から見てみたいと思っていた所、近所の小さな映画館で相米慎二特集が組まれ「お引っ越し」も上映されることになった。見に行くつもりであったが上映期間は1週間だけ…と言うことで気がついたら終了してしまっていた。なので仕方なく近所のレンタルビデオ屋でビデオを借りてきて見る。しかしさすがに古い映画だけあってVHSしかない。いや〜VHSの画質って凄いなぁボロボロ。いやレンタルビデオと言うことで散々再生された古いテープだからと言うこともあるのだろうがそれにしても当時はこの画質で満足してたのが信じられないくらい。

田畑智子は若いなぁ〜と言うより完璧に子供だなこの頃は。まぁ当時11歳だからそれも当然か。しかしこれがデビュー作とは思えないほど田畑智子はしっかりしてる。演技に関して詳しいことは分からないが台詞回しも自然だし間の取り方とか視線の送り方が絶妙。バラエティに出演した時の彼女のイメージはおとなしくて恥ずかしがり屋…しかしこの映画の彼女はちょっぴり大人びてしっかりした元気な女の子。京都の老舗料亭の娘だがひどい人見知りを何とかさせようとして親がオーディションに申し込ませたと聞くがあんな子供なのにちゃんと演技しているのは大した物よ。ちびまる子ちゃんみたいな変な髪型をしているので美少女とは言い難いがよく見ると確かに現在の面影がある。ETに似てるとか「ネバーエンディングストーリー」のファルコンに似てるとか言われてるらしいが私はカワイイと思うよ。

映画の方は相米慎二らしく淡々とストーリーは進む。レンコの目線でストーリーが語られていくので家族のシーンや教室のシーンが何かすごく懐かしい感じがする。京都の夏祭りなどの風物詩を盛り込みながら進んでいく映像は詩情溢れていてなかなか良い。小さな事件であっても子供から見るとそれが世界の全て、そして大人の事情も子供にとってはなんで家族が一緒に暮らせられないのと言う単純な疑問にしか思えない…映画全体が子供視線で語られているためそれがちゃんと伝わってくる所がうまいと思うよ。後半はちょっと寂しげなファンタジー的なストーリーになっていくが牧瀬里穂の「東京上空いらっしゃいませ」もそうだったからこれが相米慎二の持ち味なのかも知れない。結局家族は元には戻らなかったが自分なりの折り合いを付けて一回り成長したように見えるレンコ。

映画前半では現在の面影はあるが普通の子供だったレンコがラスト近くなってくるとちゃんと"女優・田畑智子"の顔になってきているのが凄い…きっと彼女自身もこの映画を通して成長したと言うことだろうか。地味ではあるが良い映画だったよ。やっぱり劇場で見たかったな。


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さくらん…DVD予約しました [映画]

実は4回も劇場に見に行った蜷川実花の「さくらん」。amazonから"DVDの予約始めました"メールが来たのであるが結局1週間迷って予約ボタンをポチッとな…。

いや最初っから買うことは決めていたのだが何を迷っていたかと言うとこの時期DVDを買うのは微妙…そうBlu-rayを待つかと言うこと。「のだめ」のDVD-BOXを買った時も迷ったのだが未だにDVDの新作は次々とリリースされているのに対してBlu-rayはまだボチボチ。しかも訳の分からない洋画からまずはリリース。そうだよなぁこの調子だと邦画のBlu-rayしかも「さくらん」のような癖のある映画のリリースはまだまだだろうな…と言うことでDVDで我慢することにしました。

セット販売されている「マリーアントワネット」。うぅ…これも欲しいが取りあえず我慢しておこう。でも買っちゃうかも。


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スパイダーマン…いやさすがはサム・ライム見事だよ [映画]

いや地デジって凄いね。既にDVDで1回見ている「スパイダーマン」であるが地デジでハイビジョン放送すると言うことで見てみた。スパイダーマンのマスクの質感まではっきりと分かりこれがハイビジョンの実力かと驚く。と言っても「メントレ」を見たり「おしゃれイズム」を見たりしながらなので飛び飛びではあるが…まぁ1回見ているので筋は分かっているから良いか。

アメコミヒーローの映画化作品は沢山あるが「スパイダーマン」は別格。「スーパーマン」は脳天気な典型的なアメリカ人、「バットマン」はビジュアルバンド系のナルシスト、「Xメン」は作りこそ見事だが基本的には子供向け…しかし「スパイダーマン」は主人公が他のシリーズに比べて若いと言うこともあり精神的に不安定でありそれが物語に深みを与えている。監督のサム・ライミは低予算のB級ホラーばかり作っていたが"金はないけど知恵はある"とばかりに多くの傑作を作り出していたことで有名…この「スパイダーマン」の監督がサム・ライミだと言うことであのサム・ライミがこんな大作をと当時はかなり話題になっていた…いやたぶん普通の人はそんなこと気にしてなかったかも知れないけど。この映画ではお金にものを言わせて見事なCGでスパイダーマンの動きを再現していたが実は見所はそんなところではないのだよ。スパイダーマンは"苦悩するヒーロー"…ヒーローとしての活動と仕事や勉強の両立が出来なくてスパイダーマンをやめてしまったり(これは2のエピソードだったかな?)、やけになって悪者を見逃したばかりに自分の叔父さんが結果的に殺されることとなり後悔したり、自分がスパイダーマンであるために恋人や親類や友人に迷惑がかかることに悩んだり…とアクションシーンがなくても物語としてちゃんと成立している所が凄いところ。ちなみに恋人役のキルスティン・ダンストは「マリーアントワネット」の主役もやったが実は子役時代に「ジュマンジ」や「インタビュー・ウィズ・バンパイア」に出ていたらしい…あぁあの子がキルスティン・ダンストだったんだ。そして見事なのがラストシーン…親代わりの叔母さんに言われた言葉"大いなる力には大いなる責任が伴う"を心に昔から好きだった女の子からの告白に「ずっと友だちでいる」と断り去っていくピーターが心の中でつぶやく"この力は一生僕を呪い続けるだろう"。いやさすがはサム・ライミ見事だよ。

この映画が公開されたのは2002年。実はこの映画はそれまで数年をかけて色々な出来事があってやっとの思いでデートに誘った女の子と最初のデートで「今度一緒に見に行こうよ」と誘ってその時はOKをもらったのだが後日ダメになったため結局劇場で見ることが出来なかったと言う個人的な理由もあるので、ちょっと思い出の映画だったりするのだがその話はまた今度。


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大停電の夜に…個人的には大好きな映画だがあのラストシーンさえ何とかなってたら名作だったのに [映画]

季節外れではあるがいとこに貸しっぱなしになっていた(考えたら半年くらい貸しっぱなし)だった「大停電の夜に」が戻ってきた。現在はまっているのは「さくらん」であるが一番好きな映画はコレ。ストーリーもよく練られているし役者も皆うまい。ロウソクに照らし出されたトヨエツのジャズバーがすごくキレイで良い雰囲気ですお薦め。せっかくなのでイントロの部分とラストの部分だけを再度見直してみる…う〜んやっぱり良いなぁ。実はこの映画からすっかり田畑智子のファンになってしまった…勢いでmixiのファンサイトにも入ってしまったよ。しかしそれだけにあのラストシーンは何とかならなかったのか…あれだけで全てがぶち壊し。せめて普通のラストシーンにしてくれたら名作と断言できたのだが…と言うわけで名作とは言えないが個人的には大好きな作品。

またクリスマスが近くなったら改めてゆっくりと見直そう。


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さくらん…よたび [映画]

スイッチだだ壊れ中…と言うわけで行ってきましたよ「さくらん」4回目。

去年「THE有頂天ホテル」を4回見に行ったわけだがアレに比べるとストーリーはシンプルで古典的なので4回目ではさすがに飽きるかな…と思ったが全然面白かった。何か回を追う毎に面白くなってくるような気がする…1回目より2回目の方が、2回目より3回目の方が、3回目より今回の4回目の方が面白かったような気がする。これはあれか?やはりスイッチが壊れていると言うことか?それにしても椎名林檎の音楽が最高。そしてやっぱり木村佳乃は怖いホラーだよなあれは。ちなみに渋谷のPALCO上の映画館はチケットの半券を持って行くと1,000円で見られるので次回ここで映画を観るときは1,000円で見られる。「さくらん」は5日頃までやっているらしいの最後にもう一回見に行っちゃおうかな…。

それにしてもテーブルの上が汚いなぁ。

<追記> そう言えば今回初めて気がついたがラスト近辺、土屋アンナが椎名桔平に身請けを断るシーンで土屋アンナが立ち上がった時に画面上端に細長い棒状のモノがチラッと見えた。あれはもしかして…いややっぱりそうだよねぇ。「お〜いマイク見切れてるぞ〜(笑)」。


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さくらん…みたび [映画]

わたくし何かでスイッチが入ってしまうと訳の分からないものに訳の分からないようにはまってしまうことがあります。で現在スイッチだだ入り中…と言うわけで「さくらん」3回目を見に行ってしまった。

3回目だが時間を忘れて夢中で見てしまったよ。菅野美穂は本当にあの菅ちゃんかと思えるほど凄い迫力やっぱり本物の女優さんだよなぁ。木村佳乃も美しいかは微妙だが迫力満点…いや迫力というよりホラーだよなあれは。2人に比べると土屋アンナは演技力という点では負けてるが存在感は満点…いやこの役はやっぱり彼女にしかできないよな。はっきり言ってここ4、5年で観た映画の中でピカイチ…いや見てない人に対してそんなにハードル上げちゃいけないよね。WEBの批評を見ると好不評半々という感じだったが少なくとも自分にはピッタリはまった。待ち時間にロビーに安野モヨコの原作本があったので土屋アンナが吉原を足抜けして成宮寬貴に会いに行くシーンを見てみたがやっぱり映画の方が良いかないやあれは名シーンだったよ…しかしその時の土屋アンナのセリフの意味はやっぱりまだよく分からなかったあぁ人生経験不足。そして土屋アンナが面倒を見ている禿の女の子(しげじ)が「清次どん」と言って安藤政信に寄ってくるのが可愛い。大掃除の日に立てかけた畳の裏で土屋アンナとしげじがこっそりサボってお菓子を食べて2人でニコニコしているのも可愛かったな。あぁ面白かった「さくらん」。

「さくらん」を上映している渋谷パルコ上の劇場は前回のチケットの半券を持って行くと1,000円で見れる…と言うことでちょっとお得でした。しかし今回のチケット半券では次回は1,000円では見れないとのことまぁそりゃそうか。と言うことは4回目は1,800円出さないとならないけど5回目は1,000円で見れると言うことか?いやさすがにそこまではないだろういや本当か?


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さくらん…ふたたび [映画]

行ってきましたよ「さくらん」2回目です。

2回目なのでストーリーは既に分かっていたしそれぞれのシーンも既に見たものであるがやっぱり良かった…う〜ん唸る出来の良さ。WEBの評を見るとストーリーにサプライズが無いと言った批評があるがそんなものは問題ではないのだよ。蜷川実花の絵、土屋アンナと菅野美穂と木村佳乃の対決、椎名林檎の音楽…そんなものを楽しむ映画だと思うよ。ストーリーは確かに王道を行っており「大奥」みたいなものであるが失礼ながらあんなのと比べちゃダメよ…絵や音楽の作り込みの練り方が半端じゃなく凄い。着物がキレイ、日本間がキレイ、花がキレイ…映画を観てそんなことを感じたのは初めて。とにかく"赤"がキレイ…さすがは蜷川実花。思わずパンフレットも買っちゃったよ。

左ページが土屋アンナ、右上が木村佳乃、右下が菅野美穂。土屋アンナは格好いいがやはり女優の格としては菅野美穂や木村佳乃の方が上か。土屋アンナが自由気ままに演技しているのが奔放で良かったが女優の迫力という点では菅野美穂と木村佳乃の方が上回っていた。特に凄かったのが菅野美穂…これがあの管ちゃんかと思うほどの迫力。

そして何と言っても良いのが椎名林檎の音楽。林檎嬢の歌がこれほど吉原のシーンに合うとは思わなかった。いや彼女の歌を聴くためだけでもこの映画を観る価値はあると思うよ。写真が好き、和物が好き、土屋アンナが好き、そして椎名林檎が好きな人は必見。

そしてちょっとだけネタバレ。1回目では分からなかったサプライズゲストが今回2人だけわかった。子供時代の土屋アンナを吉原に連れてきたのが小泉今日子。そして土屋アンナがデビューして「誰が行く?」「俺だ」「俺だ」「俺だ」そして最後に「俺だ〜!」と叫ぶのがガレッジセールのゴリ。

あぁもう1回見に行っちゃおうかな…。


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「さくらん」…予想に反して見事な出来 [映画]

予告編を見た限りでは映像が見事だったので楽しみにしていたが一般的に映像に凝った映画はミュージックビデオ的になりストーリーがイマイチなことが多いので半分だけ期待して見に行ったのだがいやこれは参った…見事としか言いようがないと言うことですっかり満足した「さくらん」いや見直したよ蜷川実花。

「マリーアントワネット」同様女性監督と言うことで時代考証を無視して自分の気に入ったセットで固めた背景とストーリーで作られた「さくらん」…日米で同時期に同じような映画が作られたというのは何かの縁だろうか。しかしマリーアントワネットがただただ周りに翻弄されるだけの主人公だったのに対してさくらんの主人公は力強い…それだけでなくやはり絵的にもさくらんの方が好みだいや単に日本人向けと言うことかも知れないが。隅から隅まで見事に作り上げられた色彩はまさにパーフェクト…やはり監督が写真家だからであろうか。冷静に考えるとあんな原色の着物や襖絵、ステンドグラスのような障子が江戸時代にあったかよと言う話しになるがそんなことはどうでも良いと言うのは女性監督ならではの開き直りだろうか。舞台が吉原と言うことで特に前半はかなりHなシーンてんこ盛り。いや菅野美穂あんな大胆なシーンをこなせる役者さんだったんだ…バラエティの管ちゃんが印象的だったのでこれには妙にドキドキ。カップルで見に来ている人も多かったがデート映画としてはどうなんだろう。それにしても女優陣がみなカッコイイ。土屋アンナは当然として木村佳乃や菅野美穂まで見事な啖呵を切る。土屋アンナは性格がきつすぎてちょっと苦手…だと思っていたが「さくらん」の土屋アンナは妙に可愛い。

そして何と言っても良かったのが音楽。椎名林檎がデビューした時はすごいのが出てきたなぁと思ったもの。彼女のファーストアルバム「無罪モラトリアム」は傑作であった…この年のベスト1だったと思うよ。しかしそんな彼女も"罪と罰"を頂点に以降は実験音楽的な方向に進みそれまでの魅力が無くなってしまったのが残念。「さくらん」の音楽をやると聞いた時は大丈夫だろうかと思ったのだが映画を観てビックリ…これが見事なほどに映像にはまっている。椎名林檎を使ったのは大成功だったと思うよまさに林檎復活。ラストシーンで彼女の歌をバックにすごいキレイなシーンが映し出された時は思わず涙が出そうになった(ネタバレになるので書けないが見た人はわかるよねあのシーンだよ)。

去年の正月に「THE 有頂天ホテル」を見に行った時はその見事な出来に結局去年1年は「THE 有頂天ホテル」を基準にそれよりも面白いか面白くないかと言う観点で映画を観てきたように思う。結局それを超える映画は出なかったが今年の"基準映画"はこの「さくらん」に決定。さぁこれを超える映画は出るだろうか。

監督・原作・脚本・音楽・主演と主要スタッフ・キャストを女性で固めたまさに"女性による女性のための映画"。"日本女子"としては見るべし見るべし見るべし。あぁもう1回見に行っちゃおうかな。


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マリーアントワネット…女子映画だと思ったが意外と面白かった [映画]

評判が良かったのだがどこからどう見ても女子向けの映画だと言うことで見に行くか散々迷ったが結局見に行ってしまった「マリーアントワネット」。男子が見ても面白くはない映画かと思ったが意外と面白かったよ。「ロスト・イン・トランスレーション」より良かったな、うん満足。

ソフィアコッポラが時代考証を無視して自分が"かわいい"と思えるもので固めた映画。「さくらん」と言いここら辺の自由さが女性監督の良い意味でのいい加減さなのだろうか。まぁよく言えば"自由"であるのだがキューブリックの「バリーリンドン」がしっかりした時代考証でリアルさを追求したのとは対照的。噂で聞いていたこの時代ではあり得ないはずのスニーカーもちゃんと確認できたよ。エンドロールを見ていたら"時代考証"担当者もいたようだが彼はどんな気持ちだったのだろうか。

前半は大量のピンクのドレスに大量のピンクの靴…それと山のようなデザート。舞台はフランス革命当時ではあるがまるで現代のストーリーのような不思議な感覚。しかしクラシックだけでなくロックをBGMにしているためか"ロックな映画"と言う印象を受ける。冒頭の映画タイトルがピストルズの"勝手にしやがれ"を思わせる感じ…と言う感想をどこかで読んだが確かにあれは似ている。ロハスに目覚める後半は一転してシンプルな衣装にナチュラル指向の生活に。とは言っても高木美保系の農作業的なものではなくキャンプ用品を揃えて四駆でキャンプに出かけるような"なんちゃってアウトドア"。全編通してあぁこれは女の子にはたまらないだろうな。

夫婦仲がうまく行かなくてギャンブルや浮気にはまる10代、20代の頃に対して民衆の暴動が起こるとちゃんと女王らしい行動を起こす…そして頼りなかった旦那さんもちゃんと王様っぽく振る舞うようになる。"立場が人格を変えていく"と言うのは本当だろうか。しかしやはり異文化…そこかしこにものすごい違和感を感じる。コッテリとした濃厚な画にあぁやっぱり日本人で良かったなと改めて思う。「さくらん」を見た欧米人もこんな感覚を覚えるのだろうか。

追伸
前半飲んで食べて朝まで友だちと一緒に大騒ぎと言うのは当時のフランスの庶民の生活を考えると確かに"浪費"ではあったのだが映画を観ていても不思議と反感を感じられない。スクリーンから伝わってくるのは"貴族の浪費に対する怒り"よりも"郷愁"のようなもの。考えたら自分たちも20代の頃はあんな感じだった。ベルサイユとドレスがなかったら大学時代の自分と変わらない生活…何となく懐かしい感じがしてしまったよ。そう言う意味ではこの映画は"青春映画"に分類されるべき映画なのかも知れない。キルスティンダンストがあまり美人でなく微妙に普通の顔な所がより親近感を沸かせている原因かも知れない。


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スウィングガールズ…やっぱり傑作 [映画]

既に映画館で観ているし実はDVDも持っているのだがテレビで放送されると言うことで改めてもう1度見てしまったよ「スウィングガールズ」…いややっぱり傑作。

"今時のガチャガチャした"女子高生たちが行きがかり上ジャズバンドを結成することになり最終的には音楽祭で演奏すると言うストーリー。妙に根性ものになっておらずいつの間にかみんな巧くなっている所が現実的ではないがそれが却って良かった気がする。そして出てくる女子高生たちが微妙に可愛くないのがこれまたポイント。

上野樹里はのだめですっかり全国的に認められたが彼女の原点はここだと思うよ。ネットのニュースで"のだめでコメディエンヌの才能開花"なんて書かれていたが彼女が巧いのは「スウィングガールズ」でとっくに分かっていた事じゃない何を今更。当時はまだアイドルと女優の中間的な位置だったが冒頭で鼻をほじくるシーンがあって散々迷ったが監督に君は何になりたいのかと言われてきっぱりと「こっちです!」と鼻に指を突っ込んだのは有名な話…か?その後出演した「亀は意外と早く泳ぐ」も「サマータイムマシーン」も良かったし。今や蒼井優と並んですっかり若手実力派女優になってしまったなぁ上野樹里。

ラストの"SING SING SING"はもう見事としか言いようがない…全てはこの曲のための伏線だったのかと思われるほどの名シーンだと思うよ。この映画が公開された年も色々と映画を観たがこれがダントツで面白かった。矢口監督の前作「ウォーターボーイズ」の二番煎じだと言う話しもあるがあれよりも良いと思うよ…って実は「ウォーターボーイズ」は見てないから何とも言えないけど。いやだって男子高校生の裸なんて見たくないよ実際。

トランペットで頑張っていた貫地谷しほりと眼鏡萌えの本仮屋ユイカが何気に女優として今でも着実に色々な作品に出ているのがちょっと嬉しかったりする。


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どろろ…思った通りイマイチの出来。まぁそんなもんだろうと思っていたのでそれはそれで良いか。 [映画]

予告編を見た限りでは何となくイマイチかなぁと思っていたのだが原作のファンとしては一応見ておかないといけないかなぁ…と言う使命感のようなものを抱きながら見に行ってきた「どろろ」。

手塚治虫は高校時代にはまってかなり読み込んだがその中でも"どろろ"は1、2を争うくらい好きな作品だった。それが映画化されると聞いた時はどうせ大したものは出来ないだろうと思っていた…主演が妻夫木聡と柴咲コウと言うのを聞いた時も何となく違和感が…そして予告編を見た限りでは原作のおどろおどろしい雰囲気が無く画面がキレイすぎるのでやはりこれはダメかと思った…そんな状態で見に行ったのだが予想通り出来としてはイマイチ。まぁ覚悟はして行ったのでこんなものかと納得は出来たが…。

元々は48体の魔物を1つずつ退治して行くという連続ものなので1本の映画にまとめるために代表的な魔物の回だけ丁寧に描いてそれ以外は対決シーンだけと言う省略の仕方は良いと思うよ。しかしおかげで前半は何となくハリウッドのアクション映画のようになってしまう…いや原作を読めば分かると思うが魔物が正体を現すまでの怪しい雰囲気が実は"どろろ"の良い所なのだが…。多宝丸とのストーリーはイマイチ納得が行かない…こればっかりは確実に原作の方が上だと思うよ。いや全体的に見ると悪くはないのだが何か決定的なものが足りないいや何が足りないのかは実際よく分からないのだが…そんな感じ。セットの軽さやスケールの小ささがやけに目についたがそれは先日見た「墨攻」とついつい比べちゃうからだろう…いやあれと比べちゃ悪いか。どうかと思ったミスチルのテーマ曲も意外と合ってたからこれはこれで良かったか。

妻夫木君は正当派の美青年なので百鬼丸のようなアウトサイダー的な役はちょっと合わないなぁ…それを消化させるほどの演技力もまだ無いような気がするし。柴咲コウのどろろは悪くは無かったよ…これも有りかなと言う気がした。瑛太はうまかった…彼はどんな役でもうまくこなすなぁ。出番は少なかったが土屋アンナも良かった…なのでますます「さくらん」が楽しみだ。

と言うわけで原作ファンとしてはイマイチ納得の行かない出来ではあったがどうせそうだろうと思っていたのでそれはそれで納得…いや良いのかそんなことで。


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日本アカデミー賞 [映画]

見る気はなかったのだがテレビを付けたらちょうどやっていたのでついつい日本アカデミー賞の授賞式を見る。日本アカデミー賞…オスカー並に権威が出てくると良いのだがこればっかりは根気よく歴史を積み重ねていくしかないのだろうか。インタビュアーはフラガールの静ちゃん繋がりと言うことで南海キャンディーズの山ちゃん…それはどうなのよと思ったが山ちゃん…意外と無難にこなしていたから良いか。

新人賞は須賀健太君…どこかで見たような気がすると思ったら去年のALWAYSに出てた子か。この映画を観ていないので何とも言えないがこんな子供に賞をあげると言うのはどうなんだろう…オスカーの最年少はテイタムオニールだが彼女並に良かったのか?一番という意味では蒼井優の方がふさわしい気もするが彼女に新人賞をあげるというのもちょっと失礼な気もする。と言って良かったとは言えさすがに塚地や静ちゃんにあげるのもちょっとやり過ぎだしなぁ。助演女優賞は蒼井優…これは納得。確かにフラガールの蒼井優はすさまじかったもの。完全に主役の松雪泰子が喰われていたよ。助演男優賞は笹野高史…これはちょっと意外。ゆれるの香川照之は素人目に見ても凄かったので彼が取ると思ったが武士の一分を見てないので何とも言い難いか。主演女優賞は中谷美紀…これも納得。嫌われ松子の一生は出演陣も映像もすごい映画だった…そんな中で誰よりも何よりも輝くような存在感を放っていた中谷美紀は凄かった。主演男優賞は渡辺謙…う〜んこれは何とも言えないなぁ見てないから。と言うより主演男優賞は本命不在だったような気がする…誰が取ってもおかしくはないが誰が取らなくてもおかしくないような…そんな中まぁ渡辺謙の受賞はまっとうと言うことなのだろう。監督賞は李相日…しかし監督賞の意義って何だろう?自分の思い通りに作品を作り上げたと言う事なら中島哲也の方がふさわしい気もするが彼の場合は癖が強すぎて賞にはふさわしくないか…オスカーもそうだしなぁ。ここは思い切ってゆれるの西川美和当たりにあげたら面白かったかも。そして作品賞はフラガール…う〜んまさに大本命ど真ん中だよなぁ。自分的には有頂天ホテルの方が面白かったと思うが総じてコメディというのは賞レースでは不利だからなぁ。評判の良かった武士の一分はやはり柱にキムタクを持ってきたと言う時点で間違いがあったような気がする。女子の方々には評判の良いキムタクではあるがどう見ても演技がうまいとは思えない…武士の一分では意外と良かったと言うことだがそれも普段よりはまだマシと言うことなんじゃないのいや見てないから何とも言えないけど。しかし結局、華麗なる一族では元のキムタク節に戻っちゃったらしいから元も子もないか。

総じてほぼ予想通りと言う展開…いや逆にスポンサーや事務所の意向が思いっきり反映されているレコード大賞とかと比べて順当と言うのは正常なのかも。しかし最近の映画はテレビ局が絡んでいることが多いがフラガールも中継している日テレが関係しているから…なんて事はないよねぇいや無いことを祈る。


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かもめ食堂がCMに登場 [映画]

最近テレビを見てたらCMに「かもめ食堂」が出ている何だろう…と思ったらPaco(パン会社)のCMであった。へ〜「かもめ食堂」の映像を使っているんだぁと思ってホームページを見たら実はわざわざフィンランドまで行って「かもめ食堂」と同じ設定で再度CM用に撮り直したらしい…いやなかなか力入っているなぁ。しかしCMを見てたらもう1度「かもめ食堂」が見たくなってきた…いや良い映画だったよなぁあれは。ちなみに詳細はここ。
http://www.pasconet.co.jp/chojuku/cm.html


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「墨攻」…映画の出来はなかなか良かったが原作と比べるとやや不満 [映画]

実はアジア映画が苦手…韓国映画は観たことないし中国映画もブルースリーとジャッキーの映画くらいしか観たことがない…ってあれは香港か。しかしこの映画は原作(漫画版)をリアルタイムで読んでたし結構好きだったので見に行ってみた。どちらかと言えば漫画版の方が良かったような気がするが映画版も悪くはなかったよ…まぁまぁと言う感じかな。

漫画版では城を守るイメージが凄く強かったのでそれメインだと思っていたのだがストーリーは二転三転…どちらが良くてどちらが悪いのか混沌としてくる。まぁ戦争なんてそんなものだけどね…しかし映画的にはどちらかに感情移入できないと辛いものがある。いやそれはいわゆるB級映画の場合か。そう言えば原作も城を守る以降の話も結構多かったからね…しかし原作の長さを考えると映画版はやや詰め込みすぎな気もする。もっと城を守る所をメインに持ってきた方がエンターテイメントとしては良かったんじゃないのだろうか…いやこの映画はそんなB級を目指してはいないと言うことか。しかし逆にそこら辺の主義主張がややうるさい気はしたのがちょっと残念。それにしても良い人が次々と死んでいくストーリーは後味としてはあまり良いものではないが逆にそこら辺がストーリーに厚みを持たせていると言うことか本当か?
しかし革離がアンディラウと言うのはちょっといい男過ぎでないかい…原作のイメージが強くて革離はもっと泥臭くて目ばかりギョロギョロしているおじさんと言うイメージだったのでアンディラウの革離はちょっとスマート過ぎ。まぁ役者の格としては十分であるがこればかりはちょっと配役ミスな気が…。とは言うものの全体を通してみると結構出来としては悪くなかった…むしろ良くできていたと思うが漫画版のインパクトが強くてそれと比べるとやや不満。と言うことで評価としてはマァマァかな。

エンドロールでスタッフ名を見ていたら中国名に混じってハングルや明らかに日本語名が…さらにカタカナまで出てきた。政治的にはなかなか難しい問題が多い東アジアであるがこう言う文化面での交流が広まっているのは嬉しい限り。


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スカーフェイス…アルパチーノの迫力にすっかり参る [映画]

と言うわけで結局買っちゃいましたよ「スカーフェイス」。いや迷っていたのだが近所の中古DVD屋に行ったら1,300円で売っていたので思わず…。1932年にハワードホークスが作った「暗黒街の顔役」のリメイク…と言うよりデパルマがもう好き勝手に作っているのでほとんどオリジナルと言っても良いのでは。ストーリーはキューバから移民してきたトニー・モンタナ(アル・パチーノ)がギャング界でのし上がっていき最後は破滅すると言う話。

アル・パチーノと言うと「ゴッドファーザー」の2代目ドンのマイケル役が有名だがマイケルが理知的で常に冷静だったのに対してトニー・モンタナは真逆…とにかく粗野で下品でワイルドなチンピラ。マイケルのイメージが強すぎてそれ以外のギャング役は出来ないのではと思っていたが「スカーフェイス」では全然マイケルの面影もないほどはまっている…いやさすがはアル・パチーノ。ラストで「俺を誰だと思っている!トニー・モンタナだぞ!軍隊を連れてこい!」っと絶叫しながら重火器を撃ちまくる銃撃戦は全く見事…名シーンだと思うよ。

デパルマは当たり外れが大きいがこれは文句なしの傑作だと思う…世間一般には"カルトムービー"と言われているらしいが。最近はスター映画を作ることが多いデパルマだが(「アンタッチャブル」はケビン・コスナーの映画だったし「ミッション・インポシブル」はトム・クルーズの映画だったし)初期のスリラー・サスペンスものも結構良かったりする。「キャリー(DVD購入済み)」「ミッドナイトクロス」「愛のメモリー」「殺しのドレス(DVD購入済み)」と名作が多い…ここら辺も全部DVD揃えちゃおうかな…。


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キネ旬ベストテン発表 [映画]

キネマ旬報の2006年のベストテンが発表された。

<日本映画>(1)フラガール(2)ゆれる(3)雪に願うこと(4)紙屋悦子の青春(5)武士の一分(6)嫌われ松子の一生(7)博士の愛した数式(8)明日の記憶(9)かもめ食堂(10)カミュなんて知らない

 <外国映画>(1)父親たちの星条旗(2)硫黄島からの手紙(3)グエムル−漢江の怪物−(4)ブロークバック・マウンテン(5)麦の穂をゆらす風(6)太陽(7)カポーティ(8)グッドナイト&グッドラック(8)クラッシュ(10)マッチポイント

まぁキネ旬らしいと言えばらしいし順当と言えば順当か。日本映画は「フラガール」「ゆれる」「嫌われ松子の一生」「博士の愛した数式」「かもめ食堂」と半数は映画館で観たなぁ…まぁ映画ファンとしてはちょっと自慢。洋画はB級映画ばっかり見てたのでこの中は一つも見ていないというのは良いのかそれで。しかし「かもめ食堂」が入っているのならそれと対になる「間宮兄弟」も入って欲しかったな…まぁしかし塚地が新人賞を取ったから良いか。主演女優賞の中谷美紀と助演女優賞の蒼井優、助演男優賞の香川照之は納得…確かにみんなうまかったもの。しかし「THE有頂天ホテル」が入ってないのが不満…まぁキネ旬は堅い雑誌だからコメディは不利と言うことかそれとも業界的にはあまり評価が高くないと言うことか?


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007カジノロワイヤル…アクションというより原点のスパイアクションに戻ったような映画であった [映画]

何だかんだ言いながら結局シリーズのほとんどを見ている007シリーズ…今回の「カジノロワイヤル」は評判が良いらしいので劇場で見ることにしてみた。しかし観客はアベックと高校生グループばっかり…007シリーズは遊園地扱いされているのかと言うことでそれだけがちょっと不満。

これまでのジェームズボンドに比べて00要員になり立ての頃の話…と言うことでこれまでのジェームズボンドに比べてやや粗野で隙だらけのダニエルクレイグのジェームズボンド。作戦に失敗するジェームズボンドがちょっと新鮮。確か「カジノロワイヤル」は小説版007シリーズの第1作目じゃなかったけ?…そう言う意味でも原点に戻ったかのようなストーリー、アクションシーンはやや量的に控えめにしてカジノのポーカーのシーンにより重点が置かれておりよりサスペンス色が強くなっていてなかなか面白かったよ。ダニエルクレイグの体が立派すぎてまるでネイビーのよう…イギリススパイと言うともうちょっとシャープなイメージがあったのでそれがちょっと不満かな。しかしおおむね満足、ラストも格好良かったし…いやなかなか面白かったよ評判が良いのもよく分かる。

ストーリーとしてはアレだ…ショーンコネリーの後で1作だけ演じた役者さんのジェームズボンドの映画に近いかな。あまりにも古すぎるのとシリーズ中でもマイナーな作品なだけにタイトルも役者の名前も出てこないけどアレだよアレ。


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ブラックダリア…デパルマの抑えたカメラワークにやや不満 [映画]

本日は夜から渋谷で用事があったのでそれまでの時間つぶしと言うことで前から気になっていたデパルマの「ブラックダリア」を見てきた。

忠実に再現された戦後すぐのアメリカの背景と衣装…「L.A.コンフィデンシャル」みたいと思ったら原作者が同じだったんだね。ストーリーが複雑な上にジョシュハートネットの独白による説明が多く、最近ゆるゆるの邦画ばかり見ていたおかげで字幕を追うだけでアップアップしてしまい結局8割程度しか理解できず。いや面白いことは面白かったんだけどね。いつもは大技小技をこれでもかと繰り出してくるデパルマではあるが本作では比較的抑えたカメラワーク。それでも全体的に赤褐色っぽい画面やアクションシーンのスローモーションや劇中劇の妙に解像感の高いフィルム映像(パンフォーカスと言うやつだろうか)と言った小技は駆使していたが、デパルマの大技が大好きなわたくしとしてはもう少し凝ったカメラワークが見たかったなと言うことでちょっと不満。彼も大人になったと言うことだろうかいやこれを円熟というのだろうか。まぁ映画としては及第点だがデパルマの作品としてはやや物足りなさが残った作品と言ったところか。

ちなみにパルコの前を通ったらすごい人だかりが…何かと思ったら「木更津キャッツアイ」の行列だった。パルコの上では岡田准一演じるぶっさんの展示会も開催されていたようだしテレビでCMもバンバン流れていたりと一部マニアの熱狂的なドラマかと思っていたがもうすっかりメジャーな作品となってしまった良いのかそれで。


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フラガール…蒼井優のダンスに感動する [映画]

前々からこれは良いぞと言う評判を聞いており見たい見たいと思っていた「フラガール」やっと見てきた。福島県いわき市の常磐ハワイアンセンター(今はスパリゾートハワイアンズと言うらしい)設立時に町民で結成されたフラダンスチームの悪戦苦闘の物語。

タイトルや予告編を見た限りではもっとキワモノっぽい映画なのかなと思ったが意外と正当派のサクセスストーリー。常磐ハワイアンセンターは子供の頃から名前は聞いていたがこんな裏話があったとは知らなかったよ。一応主役は松雪泰子なのだがそれを喰うほどの大活躍だったのが蒼井優。最近の若手女優さんの中ではそんなに美人というわけではないが演技力という点ではピカイチ…いや〜良い女優さんだよ。南海キャンディーズしずちゃんもそこそこ演技できてたなぁ。いやしずちゃん…最初のダンスシーンではそのあまりにものぎこちなさにこれで本当にできるのかと心配されたがラストに行くに従って徐々にダンスも上手くなってちゃんと形になっていたいや大したものだ。そして脇を固める富司純子とトヨエツ…これがまたうまい。「フラガール」がこんなにも良い映画になったのは何よりもこの2人のサポートあっての事だろう。

友人の感想ではラストのフラダンスシーンが見事だと言うことだったがフラダンスと言うとぬるいダンスしか想像してなかったからフラダンスで感動できるのかな…と半信半疑だったがこれがまた。ちょっとネタばれになって申し訳ないがラストで蒼井優がソロのダンスを踊るのだがこれがまた見事。フラダンスというと緩やかなのんびりしたダンスというイメージが強いが南方系のアップテンポの激しいダンスもある…それを蒼井優が完璧に踊りあげる。いや鳥肌立ったよ。かなり練習したらしいがいくら練習したってそんじょそこらの人じゃあそこまで踊れないよ…そう言う意味でも蒼井優はすごい女優さんだと思う。

しかし巷の評価によるとここ数年で一番の出来だと言うがそれはちょっと褒めすぎでは?まぁ「有頂天ホテル」と「嫌われ松子の一生」がなければ今年一番の映画だと言い切れるので十分すぎるほど面白かったが。


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ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT…Q-FRONT目の前のドリフトシーンに思わず感動する [映画]

CMで渋谷Q-FRONTの前をドリフトしていくシーンがずっと気になっていた「ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT」を見てきた。絵に描いたようなB級映画であったが思ったほど悪くはなかったよ…いやむしろ面白かったと言うべきか。上映会場は渋谷Q-FRONT 7Fのシネフロント。もうそろそろ公開も終了すると言うことで劇場はかなりのスキスキ状態。そんなわけでネタばれも気にせず好き勝手書くよ。レンタルで見るからストーリーは知りたくないという人ゴメンね。

アメリカでバカレースをやって日本に追いやられた問題児ショーン…いきなりもめ事を起こしてレースをするはめになるがアメリカ流のパワーだけのドライブしか知らなかったショーンはドリフトを見事に使いこなすDKに呆気ないほど簡単に負けてしまう。ショーンはあんなに車が好きなのにドリフトと言う言葉さえ知らなかった様子…あぁやっぱアメリカ人ってのはバカばっかりだ。と言うかあんなに土地が有り余っているアメリカだったらドリフトなんてする必要はないのか…と言うかそれで良いのか?レースにボロ負けしただけでなく地元を締めているハンが貸してくれた車をすっかりボロボロにして仕方なくハンの仕事の手伝いをするショーン。小錦に借金の取り立てに行って逆にボロボロにされたりとちょっと笑えるシーンも挟みつつリベンジを誓ってドリフトの練習に励むショーン。実は高校生だったショーンは詰め襟なんか着て学校に通っている…がこれが妙に似合ってて違和感がないのが不思議。先生役の柴田理恵に教室では上履きを履きなさいなんて怒られたりしてちょっとここでも笑う。

で問題のシーンは物語の中盤でいきなりやってきた。DKはモノホンのヤクザの叔父さん(サニー千葉真一)の仕事をしているのだが、仕事を手伝っていたハンが売り上げをごまかしていたのがばれてハンのガレージに激怒して乗り込んでくるDK。ピストルまで取り出してかなりやばい状態…と言うことでこの場は取りあえず逃げろと言うことでそれぞれ車に乗り込んで必死でDKから逃げるハンとショーンそしてそれを追うDK。渋谷道玄坂を猛スピードで登って来たところ目の前に例のごとく青信号で歩行者で溢れかえっているQ-FRONT目の前の交差点が迫ってくる。猛スピードで突っ込んできた車に気づいて慌てて逃げる人々…サーッと道路が開けて道が空く。そこをドリフトでギュルギュルタイヤを滑らせながら原宿方面に曲がっていく車。そして助手席で恐怖のあまり固まっているガールフレンド。うわ〜なんだこのシーン…す・すごい。思わず感動してしまった…このシーンを見るためだけにこの映画を見に来たと行っても過言ではない。映画自体はB級だがこのシーンは正真正銘の名シーンだと思うよ。あぁCGとは言えなんでこのシーンを邦画が創造できなかったのか。ハリウッドにしてやられたとちょっと悔しい。

最後はお約束のショーンとDKの峠バトル。街中でのカースタントがあまりにも見事だったのでクライマックスが山の中というのは残念だがストーリー的には致し方ないか。ドリフト対決で始まったレースも結局はハリウッド映画らしく車をぶつけ合う肉弾戦に突入。まぁここら辺は開き直ったB級ハリウッド映画と言うことでそれはそれで良しとするか。ラストシーンで意味ありげに登場した新たなる挑戦者は前作の登場人物なのだろうか。

ちなみにCMでも出ていた妻夫木君の登場シーンは約10秒。しかし10秒足らずとはいえさすがは妻夫木君…見事な存在感と格好良さでそのシーンを締めてくれた。いや〜妻夫木君格好良かったな〜。どうせならハンかDKの役を妻夫木君がやってくれたらもっと面白くなっていたと思うのだがね。どうせ日本の役者なんてギャラも安いしハリウッド映画だったら喜んで出ると思うのだがなぜもっとメインの役で使われなかったのだろう。やはり言葉の問題か?それとも日本の役者はハリウッドではあまり認められてないと言うことなのだろうか。

それにしてもハリウッド映画の描くTOKYOも随分と自然になってきたね。ワイルドスピードでは何の違和感もなかったよ。それだけTOKYOが国際化してきたと言うことかそれとも最近の男子女子がビジュアル的にアメリカ化してきたと言うことか。いやホント彩りを添えている女子たちがこれは外人か?日本人か?と分からなくなるくらい日本人女子も外人っぽくなってきている少なくともこの映画の中では…それは良いことか悪いことか?

と言うわけで見る前はこの映画は観るべきかレンタルで済ませるべきかと迷いながらであったがすっかり満足して帰ってきた。いや面白かったよホント。


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「奥さまは名探偵」 [映画]

それにしてもこの邦題は何とかならんのか…これじゃコメディ映画だよ。それとも1周回ってこれはこれで良いのか本当か?

そんな間抜けた邦題ではあるが実はアガサクリスティーの「親指のうずき」と言う本格派ミステリー。実はクリスティーは大好きで大学時代に和訳されて出版されている小説を完読してみようとトライしたことがあった…結局途中で挫折はしたものの9割以上は読んだはず。そんなわけで「親指のうずき」も確かにタイトルに覚えがあったし読んだはず…なのに内容は全然覚えていない。と言うかあまりにも大量に読み過ぎたため強烈に印象に残った小説以外はどれがどれだったか混乱してしまっている。そんなわけで真っ新な頭で見ることができたのでそれはそれで却って良かったのか。

クリスティーと言うとポワロとマープルが有名だがこれは数少ないトミーとタペンス物。トミーとタペンスシリーズはややサスペンスタッチの色づけがあるので映画化しやすいのかも。元々はイギリスの小説であるがこの映画はフランス映画…なので舞台もフランスに置き換えてさらに時代も現代に置き換えてあるが、このフランスの田園風景がとにかくきれい…この景色は映画館でなければ良さは分からないだろうなぁ。ストーリーに関しては原作がしっかりしているだけあってやっぱり面白い…最後のオチもクリスティらしく意外な展開にと言うことでやっぱりそんじょそこらの2時間サスペンスとは違うよなぁまぁ比べちゃ悪いが。いや面白かったよ…やや詰め込みすぎてあれはどういう意味だったんだろうと理解できないところもあったが全体としては満足。しかしデパルマの「愛のメモリー」ではあんなに可愛かったジュヌビエーブ・ビジョルドがすっかりお婆さんになってしまっていたのがショック。

劇場も銀座シネスイッチと言うことでおデート映画に最適と思われるが残念ながら見に行ったのは一人で。ここだけが残念なところではあるがこればっかりはいかんともしがたい。


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スケバン刑事が気になる…いや見ないけどね [映画]

別に好きだったというわけでもなかったが何となく南野陽子のスケバン刑事IIは見ていたので思わず懐かしいと言う気がするが今更…と言う気もする。モーニング娘。のファンでもあややのファンでもないので見たいとは思わないけど前作に比べてよりハードコアになったスケバン刑事がちょっと気になる。スピード感も増してもしかしたら面白いのか…とも思えるがたぶん見ないと思う。石川梨華が悪役をやるらしいと言うのもちょっと気になる…でも見ないと思う。深作欣二が作ったのならもしかしたら面白いものができたかも知れないが息子の健太は未知数だから何とも言えないしなぁ…と言うことで見ないと思う。あややはサービス精神満載の苦労人だから頑張って欲しいと思うけど…それでもこの映画は観ないと思う。

いやこんなに何度も"見ない"を繰り返したのはフリじゃないからね。本当に見には行かないよ。でもテーマ曲はちょっとカッコイイからレンタルしちゃおうかな。


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男はソレを我慢できない [映画]

ようやく前から見たかった「男はソレを我慢できない」を見て来れた。これまで2回行って2回とも映画館を間違えたおかげで見れず3度目にしてやっと見ることができたよ。劇場は渋谷シネアミューズ。公開開始からかなり経っているので空いているかと思ったらロビーは劇混み。あれ〜と思ったら隣の劇場でやっている「青春・金属バット」が公開初日でちょうど終了したところであった。しかも舞台挨拶があるらしく関係者らしき人たちが横のドアから入っていく…待っている間に見ていたら舞台挨拶を終わった人たちが出てきたがそばにいた女の子たちが「マキちゃ〜ん」と声をかけていたからあれは坂井真紀だったのだろうか。バリバリに化粧していたからよく分からなかったが…。で時間になったのでシネアミューズに入るが椅子のシートがボロボロ…ほとんどの椅子の座るところが破れている。と言うかこんなに全部の椅子がボロボロになると言うのはシートの作り自体に問題があるのでは?

前置きが長くなったが「男はソレを我慢できない」であるが…いや悪くなかったよ。「嫌われ松子の一生」並にCGや吹き出しバリバリでちょっと作り込みすぎなのが気になったが(「嫌われ松子」はメルヘンなのでバリバリのCGが妙に合っていたがこちらはもっと現実的な話しなのでちょっと違和感が…)。あんな小細工はない方が良いと思うのだがどうだろう。出演者に関しては満足…クセのある役者がキャラクター全開で動き回るのでそれだけでも見る価値はあるというもの。竹中直人は時としてやりすぎな所があって映画によってはそれが浮いてしまっているものもあるが今回はそのやり過ぎ感が映画のカラーにあってた気がする。小池栄子は良い女っぷりを発揮していたし清水ミチコも良いおばさん感を出していたし。高橋克実も温水洋一もすっかりはげキャラで笑わしてくれたし。元ブランキー中村達也もアンガールズ田中もちゃんと役者していて一安心。斉木しげるも怪しさ全開で大活躍だったのが笑えた。でも一番笑ったのはホスト役で出てきた安斎肇かな。

ストーリーは悪くないし役者も面白いのだからあんな小細工をしないでもっとリアルな映画にした方が良かった気がする…と言うことでマァマァかな。


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「男はソレを我慢できない」下北沢では街を挙げて一押し [映画]

ここ最近の下北沢で何よりも目立つもの。それは上戸彩の「下北サンデーズ」の山のようなポスターよりもこれ。

竹中直人主演の「男はソレを我慢できない」のポスター。北口・南口を問わず有りとあらゆる街灯に貼り付けられている。まさに街を挙げて一押しという感じ。寅さんの下北沢バージョンと言うことで、ストーリーは久しぶりに実家の下北沢に戻ってきた竹中直人が悪者によって画策されているソープランド建設計画を阻止するという話しらしい。憧れのマドンナ役に鈴木京香、竹中直人の妹役に小池栄子…ちなみにもう引っ越してしまったらしいが小池栄子は下北沢出身。それ以外に出てくる役者もくせ者揃いだしストーリーも面白そうなので今から楽しみにしている。

ちなみに物語の舞台になっているらしいお店が下北沢の闇市こと北口商店街の中のここ。

元々は和菓子屋さんだったが去年全面的に改装して色々な機材を持ち込んでしばらくの間撮影をしていたが何かのドラマか映画の撮影かな…と思ったらこれだったのね。


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7/22(土) 「ゆれる」香川照之とオダギリジョーの心に呼応して観客の心も揺れる [映画]

本日は先週公開されている映画館が見つからなくて断念した「ゆれる」を見に行く。

本日はお休みなのでゆっくり寝てようと思ったのに8:00にきっちり目が覚める。無理矢理寝続けるのも何なので起きあがって録画しておいたビデオを見たり昨日コンビニで買っておいたメロンパンを食べたりしながらダラダラと過ごす。まぁせっかくのお休みだから良いか。12:00支度して渋谷まで出かける。お昼は「朝日屋」でざるそばを食す。その後BICカメラによって発売されたばかりのSONYのデジカメαを見る。なかなか悪くないがせっかくCanonで揃えたレンズシステムを買い換えてまで買うこともないか…でもカールツァイスのレンズが出たら我慢できるかわからないけど。で「ゆれる」のやっている東口の渋谷アミューズCQNまで行く。新しいビルでなかなかおしゃれなビル。

しかしアミューズCQNのホームページは円山町にあるCINE AMUSEと同じ所にある。姉妹店みたいな扱いだから同じ所にあるのだろうと思ったら西口と東口と全然違う所にあるじゃん。これのおかげで先週映画館が見つからなかったんだよね。

でチケットを購入するが全席指定なのだが開始1時間前に着いたというのに既に端の席か前列2列分しかチケットがないとのこと。そんなに有名な映画ではないはずなのだが何でこんなに客の入りが良いのだろう…と戸惑うが取りあえず2列目のチケットを購入。アミューズCQNはこのビルの7Fと8Fに劇場があるのだが「ゆれる」は8Fで上映。まだ時間があったので7Fの売店でカプチーノを買って飲む。がなぜか7Fは激混み。しかも一眼レフのごついカメラを持った人が多数。何があるのだろうと思ったら「神の左手悪魔の右手」が本日公開で舞台挨拶があるらしい。

で時間になったので「ゆれる」鑑賞。地味な…果てしなく地味なストーリーだがなぜが目が離せない。タイトル通り兄貴の香川照之と弟のオダギリジョーの心が最初から最後まで揺れ続ける。それを見ている観客の方の心もそれに呼応して揺れ続ける。微妙で繊細なストーリーなだけに俳優陣の好演ぶりが際だつ。特に香川照之とオダギリジョーが抜群に良い。オダギリジョー本当に良い役者さんになったものだね。それにしても監督の西川美和監督は女性の上にまだ31歳と来たものだ。いつの間にやら社会の中心を動かしているのがずっと年下になってしまったと言う感じがする…と言うより単に若い才能に嫉妬しているだけだろうか。

で映画観賞後、下北沢に戻ってきて夕食は「東京キッチン」で鶏のピリ辛マヨネーズ定食。帰宅してダラダラとテレビを見る。本日の「めちゃいけ」は例の山本解雇事件の煽りを食らって急遽内容変更されたらしい。ナイナイの2人で自由が丘をダラダラと散策するという内容であったが山本事件がなかったらお蔵入りする企画と言うことだったのだろうか。本人達もこの企画続くかどうか分からないと言っていたがやはりそう言った企画と言うことか。


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「MI-3」 面白かったが何か物足りなかったのは「色」がなかったせい [映画]

「MI-3」を見てきた。悪くなかったよ…普通に面白かった。アクション映画としてはトムクルーズの魅力と相まってかなりレベルの高い作品に仕上がっていると思った。

が1、2と比べるとどうしても何か物足りない。アクションのレベルとしては3が一番上だという気がするが、ブライアンデパルマのマニアックさが発揮されサスペンスとしても見応えのあった「MI-1」、ジョンウーがトムクルーズのナルシズムを前面に押し出してさらにジョンウー流のお馴染みシーンの連続(鳩まで飛ばしたよ)だった「MI-2」…と言うことで1、2はアクション映画としてレベルが高かっただけでなく個性の強い監督が自分の色を思いっきり出してひと味違うアクション映画となっていた。「MI-3」にはそれがない…監督の色が出てないのだ。ここが物足りない所以だろうか。

シリーズ中どれが一番良かったかというとやはりデパルマの1かな。やっぱりデパルマ好きだからね。


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7/1(土) 「花よりもなほ」 [映画]

今日は前から見たかった「花よりもなほ」を見てきた。思ったほどには盛り上りはなかったが意外と面白かったよ、いやホント。

本日は診察の日なので9:00起床。駅前のパン屋でカレーパンを食べた後11:00病院到着。今日は珍しく空いており待っている人はいなかったためすぐに診察を受ける。最近暑くなってきたが昼間は会社に籠もりっきりなので実感はない、仕事は忙しくなってきたがまぁ何とかそこそこやっていると言うような話をするとそろそろお薬を少し減らしましょうと言うことになり寝る前に飲んでいたカプセルが一つ無くなる…ちょっと嬉しい。で今日はその後前から見たかった「花よりもなほ」を見に行く。渋谷の映画館では12:30開始で時間的にちょっと苦しかったので13:50開始の新宿まで行く。ついでに先日のフランス旅行で残ったユーロ紙幣とトラベラーズチェックを東口の三井住友銀行で日本円に換金する。そのまま歌舞伎町の新宿ジョイシネマまで行きチケットを購入。が1,000円ですと言われて訝しがりながら1,000円払う…なんで1,000円?歌舞伎町のコマ劇場前でチケットを持ったまま立ちすくんで暫し考える。…あぁそうか今日は7/1で1日は映画の日という事で入場料が1,000円になるんだ…すっかり忘れていたよ。

「花よりもなほ」であるが「真夜中の弥次さん喜多さん」とまでは行かないまでももう少しはじけた映画かと思ったら意外と緩やかで現実的な映画であった。ストーリーも比較的山谷が無くてラストのカタルシスはイマイチ…が後からジワジワ効いてくるようなそんな映画であった。V6岡田君はへっぽこ侍の役とは言うものの相変わらずいい男だし宮沢りえは大スクリーンで見るとやっぱりため息が出るほどの美しさ。長屋の仲間である古田新太・上島竜平・木村祐一・千原靖史が良い味を出していた。それにしても仇討ちの敵役である浅野忠信が相変わらず不思議な存在感を出していた…この人はただそこに立っているだけで何かしら意味のあるような光を放っている(嫌いだから絶対使わないよオーラって言葉は)のが不思議だ。長屋のぼろさ加減も住民の服や顔の汚れ具合もリアルで現実感があってなかなか良かったぞよ。しかし実はこの映画を見に行ったのはもう一つ目的があった…そう田畑智子。今回は長屋の住民の一人に扮してちょっと勝ち気なしっかり者を演じていたがやっぱり可愛い…すっかり萌え萌えになってきた。

で映画終了後ちょっと早かったが夕食に久しぶりに歌舞伎町の「天下一品ラーメン」で天一ラーメンを食してから下北沢に戻ってくる。帰宅後録画しておいたW杯イタリア対ウクライナ戦を見る。いや〜イタリア強かったな〜。ウクライナも良い攻撃をしていたがシェフチェンコ一人ではどうにもならなかったか。イタリア…ノーマークであったが今回のチームはなかなかのものだぞ。それにしても昨日のドイツ対アルゼンチン戦と言い決勝トーナメントに入ってからすごく質の高い試合が続いている。選手の気迫がびんびんに伝わってくる…日本はまだまだだなと改めて感じ入る。


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ロードオブザリング [映画]

テレビでロードオブザリング第1章をやっていたので色々なことをしながらだけど見てみた。まぁ既にDVDで見ているから内容は分かっているんだけどね。

ロードオブザリングは第2章、第3章の方が評判は良いし友人も第3章が好きだと言っていたが自分はこの第1章が一番好きだ…名作だと思う。ファンタジーは苦手なので最初はどうかと思っていたがロードオブザリング…特に第1章はファンタジーというより勇気と友情の物語だ。勇気を持って一人で旅をする決意をするフロド…泳げないくせにおぼれるのも構わず主人を追いかけていくサムの友情…地底洞窟で巨大な怪物を前にして「ここから先へは一歩も行かせん」っと大見得を切るガンダルフの勇気…フロドの意志を感じて追わない事を決めるアラゴルン…その意味を一瞬で感じ取るレゴラス…そして何よりも指輪の誘惑に負けてフロドを襲ってしまったことを最後まで後悔しながら死んでいくボロミアが抜群に良い。

フロドはサムと二人っきりで旅立ってしまったが残された仲間はメリーとピピンを救うための旅を続ける…と新たな始まりを感じさせるラスト。エンディングで終わってないじゃんと言う批評もあるがあれ以上のラストシーンはないと思う。第2章、第3章とCGシーンがより多用された分、人間ドラマが薄まってしまった感じがして残念。そう言った意味で全三作の中でこの第1章が一番完成度が高いと思うのだが…。


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6/17(土) 嫌われ松子の一生 [映画]

本日は診察の日だったので帰りに渋谷によって前から気になっていた「嫌われ松子の一生」を見てきた。先週は仕事で不安になることが多く気分的にちょっとダウナーな感じで映画を観る気力も起きなかったのだが来週は甥っ子のお宮参りがあったりして今日見なければ見逃してしまうかも知れないと思い気力を振り絞って映画館に行く。

時間がなかったのでお昼御飯は抜き。映画館は渋谷のパルコ上の映画館。そう言えばこの映画館は就職して東京に出てきてからすぐに「ウンタマギルー」と言う沖縄を舞台にした不思議な日本映画を見に来たなぁとしばし感慨にふける。あの頃はパルコの上の映画館と言うだけで文化のかほりに参ってそれだけで興奮したものよ…今では普通になってしまったのは東京に慣れてしまったからかパルコの神通力が衰えたからか…。

で「嫌われ松子の一生」であるが予告編を見た限りでは面白そうと言う感じがしていたが…その通りこれは文句なしの傑作でした。全編極彩色の画面の中でハイテンションの中谷美紀が大活躍…という点では「CASSHERN」に似ているとも言えるがあれより全然良いよ。ミュージカル仕立ての所もすんなり入り込めたし。なにげに出演陣が実は豪華…クドカンまで出てるし。それにしても劇団ひとりのベッドシーンは笑えたなぁ。濃ゆい極彩色画面と豪華な脇役陣と名曲揃いのミュージカル仕立ての中にあってもひときわ際だつ存在感を見せていた中谷美紀と言うのはやはり役者としても大したものよと改めて感じ入る。終わりの方でこれはやばいかもと思っていたが案の定(ネタばれでごめん)中谷美紀が幻の妹の髪を切ってあげるシーンでボロボロとマジ泣きしてしまった。そのまま涙止まらないままエンディングへと向かい明るくなった劇場で思わず気まずい思いをする。帰りがけにフロントで思わずサントラを買ってしまったよ。

ハンズがすぐ隣にあるのでせっかくなのでフランス旅行の写真を入れておくためのアルバムを買ってから駅前の「ボウワン」でカレーライスを食べて下北沢に戻ってくる。モワカフェに寄りたかったが本日は貸し切りのため入れず残念。仕方がないのでセガフレードに寄り友達に「嫌われ松子の一生は傑作だぞ」メールを送ってから帰宅。


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もうみんな散々書いてるけどやっぱり書くよダビンチコード [映画]

明日からフランス旅行。と言うことで予習を兼ねて今話題の「ダビンチ・コード」を見てきた。連日大入り満員だと言うことだったので入れるかと心配だったが、渋東シネタワーはほぼ8割の入り…まぁ普通に座れました。

賛否両論別れているらしいが確かにそれも分かる気がする。謎解きサスペンスものとしてはなかなか面白かったが人物描写などに関してはあっさりしたもの。まぁあれだけ色々と盛り込めば人物像を掘り下げる余裕がないのはさすがのロンハワードを持ってしても致し方ないか。マグダラのマリアとか最後の晩餐の秘密とかはテレビの特番で散々見ていたので理解できたが、現在進行中の陰謀に関しては誰と誰が組んで誰が親玉だったのかがイマイチはっきりとしない。しかし完全に人物関係を把握仕切れないながらも何も考えずに見たせいかサスペンス部分に関しては意外と面白かったが、謎解きに関しては「世界ふしぎ発見」の方が面白いかな。やっぱり謎解きとサスペンスを一緒に盛り込んで2時間にまとめるのは無理があったと言うことか。

それにしても仏教徒(いや正確には無宗教なのだが)から見るとキリスト教というのはずいぶんと血生臭い歴史をたどってきた宗教なんだなぁ…と詳しく知らない自分のような人には理解されてしまうからあれほど宗教関係者が過敏に反応していると言うことなのだろう。


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