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ピストルオペラ…素人が手を出してはいけない映画 [映画]

2001年の鈴木清順監督作品。謎の殺し屋組織ギルドの殺し屋たちが次々と殺されていく。No.3野良猫(江角マキコ)はNo.1百目の仕業と気づき百目と対決しようとするが百目の正体が全く分からず困惑する。

不思議だこれは本当に2001年の映画だろうか。まるで1970年代の初期の仕事人やキイハンターを見ているような錯覚に陥る。鈴木清順の作品は始めて見るがきっと50年間このスタイルを貫いてきたんだろうなあ。悪く言えば画も演出も古くさいがこれはこれで良いと思うだってこれが鈴木清順のスタイルだもの。唐突な場面転換と意味不明なイメージの羅列に抽象的なセリフ。見たことはないがきっと寺山修司の舞台もこんな感じなんだろうな。江角の芝居は微妙だったがこれは本人の問題ではなくて鈴木清順の演出のせいだろう。20代の頃はこう言うの大好きでお芝居とかも見に行ったが今ではリアルで現実的な江角の女殺し屋のストーリーが見たかったな…と思うようになったのは歳を取って丸くなったせいだろうか。

調べてみたらこの映画は「ショムニ」の後に作られている。きっと「ショムニ」で江角のファンになった何も知らない一般人が大量に見に行って理解不能に陥ったんだろうな。黒い着物に黒いブーツでピストルを構える江角は確かに格好良かったしEGO-WRAPPIN'とこだま和文の音楽もイカしていたし映画自体も面白かったが素人が手を出してはいけない映画だと思うよ。


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