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DVD映像をFinal Cut Pro Xで編集してBDAVフォーマットでBlu-ray作成[対策編] [パソコン]

前回の記事に引き続いて対策編、いや解決したわけではなく今回の編集結果を無駄にしないための取りあえず今回だけの対策と言う事で。

前回の試行錯誤の結果分かったことは結局Cinematize Pro 3を使っている限りどうにもならないと言う事(一応出力結果をDVフォーマットにしてみたがこれもダメ)。今の所Cinematize Pro 3で変換すると元々インターレースだったビデオがプログレッシブとして変換され、それ以降何をやっても元に戻らない…と言う風に見えるんだけど(ちゃんと設定すれば解決するとは思うがさすがにもうギブアップ)。

そんなわけで結局実績のあるCinematize Pro 2を使う事で対策。DVDフォルダをCinematize Pro 2で4:3のDVフォーマットでまず書き出す。Final Cut Pro Xの編集結果はそのまま活かしたいので、プロジェクトを右クリックして「プロジェクトファイルを再接続」を選択。Cinematize Pro 2で作成したファイルを選択して再接続をクリックすると、プロジェクトに使われている画像ファイルが切り替えられる。多分映像の時間とかプロパティが一致していないとエラーになると思うが、元ファイルが同じでデジタル変換しているので基本そのまま問題なく切り替えられた。

これで作成したBlu-rayをデッキで見るとこれまで何をやっても解決しなかったエッジのギザギザが嘘のように解決。ただ記録されているファイルが4:3の映像だからか、サムネイルの左右に黒が出てしまう。何となくこれが嫌なのでもうちょっと対策。

プロジェクトファイルを再接続までは上記と同じ。この後、プロジェクトのプロパティを開いて解像度を720x480 DV Anamorphicを選択、レートは29.97i。
P6160760.jpg
これでプロジェクト自体は16:9に切り替わるが元画像が4:3のままなので、このままでは左右に黒が出てしまう。

ここで登場するのがビデオのプロパティ。
P6160762.jpg
ここの優先フィールドの上書きを「未設定」、アナモフィックの上書きを「ワイドスクリーン」に設定。場合によっては16:9の1回り小さい16:9(上下左右に黒)となってしまう場合があるので、その時はプロジェクトのビデオ全体を選択して同じ設定切替をするとうまく直るみたい。

これで何とかサムネイルも16:9に収まりました。ファイル自体も16:9で記録されているので問題ないはず。4:3と16:9は縦横比が違うだけで画素数はSDであれば720x480で変わりないはず、アスペクト比を変えても解像度は変わらないはずなので大丈夫だと思うんだけど…。

と言うわけで何とか今回の編集結果を無事Blu-rayに保存することが出来ました。しかし各ソフトを本当に正しい設定にしてあげれば本当は問題なく出来るはず…だと思うのだが。取りあえずCinematize Proはうまく使いこなせないので、次回はiSkysoft製の「究極動画音楽編集」(HDの編集用に購入)を使ってトライしてみましょうか。

DVD映像をFinal Cut Pro Xで編集してBDAVフォーマットでBlu-ray作成[試行錯誤編] [パソコン]

DVDをFinal Cut Pro Xで編集してBlu-rayに焼く作業で四苦八苦、いや結局解決していないんだけどね。今回も長いよ〜。

これまで色々試行錯誤して以下のような手順で編集したDVDソースをBlue-rayに焼いてます。
①DVDフォルダをCinematize ProでDVフォーマットに変換してQuickTimeで保存
②それをFinal Cut Pro Xに読み込んで編集
③編集済みのファイルをCompressorに送りBlu-ray用の.h264(映像)と.ac3(オーディオ)を作成
④この2つのファイルをMacからWindowsにコピー
⑤WindowsのTMPGEnc MPEG Smart RendererでBDAVフォーマットでBlu-rayに焼く
⑥作成したファイルをBlu-rayデッキにコピーした上でまとめてBD-Rに焼く
あぁ面倒くさい。

①のCinematize Proは3がリリースされて既に入手済みなのだが、いまだに2を使っている。2を使うと元のDVDが4:3でも16:9でも4:3のQuickTimeを作成してくれるが、3だと16:9のDVDは16:9のQuickTImeが出来る。当初Final Cut ProからBlu-rayフォーマットに変換する時に、Final Cut Proで再生したものをiLink経由で直接Blu-rayデッキにダビングしていたのだが、その際に16:9でFinal Cut Proに取り込んだファイルは上下に黒が出てしまうので4:3映像を作成してくれる2を使っていた。TMPGEnc MPEG Smart Rendererを使うようになって16:9で処理しても大丈夫そうだったので、今回3を使って16:9のProRessファイルを作成してFinal Cut Pro Xで編集してみた。

しかし最初TMPGEnc MPEG Smart Rendererに取り込んだファイルが "Rescue" 扱い(再エンコードが必要)になってしまった。いやビデオの各パラメータを全て確認したが特にフォーマット違反はないはずだが…と販売元のペガシスに問い合わせてみたが原因不明。しかしストリームを引き取って解析してくれたのはさすがペガシスのサポートは行き届いている。結局原因不明で、確かにフォーマット違反はしていないのだがフィールド判定の所でエラーが出ているらしいとの回答。この時点では試しでやってみたCompressorのフィールドコントロールを「下優先」にしたら "Rescue" が解消されたのでこれで良いとしよう…と思ったらその数日後にリリースされたバージョンアップで全て解決されていたおぉペガシス、レスポンス速い。

これで全て解決…と思ったが実際に出来た画像を見てみると何かおかしい。フィールドが反転しているような、エッジ部分のフィルタがおかしくなっていて折り返しが起きているような画となってしまった。
P6150750.jpg
これを何とかしようと四苦八苦。まずはCompressorのフィールド制御を色々変えて見たがどの設定にしても改善はされるが解決はしないう〜ん。

ネットを色々調べてみるとCompressorの設定は後処理で、根本的にはFinal Cut Pro Xの設定を変えなければ行けないらしい。どこを変えれば良いかと色々調べた所、下記の2つを発見。

まずは新規プロジェクトを作成する時のビデオフォーマットの設定。
P6160760.jpg
最初のビデオストリームをプロジェクトに登録した際に最適なフォーマット(SD/HD、プログレッシブ/インターレース、フレームレート)が自動的に設定されるらしいが、ここがプログレッシブになっていた。いやDVDは基本インターレースなのでここはインターレースにしないとならないでしょ。

次に弄ったのはイベント(ビデオ)のインスペクタ。
P6160762.jpg
ここではプロジェクトで設定された各種フォーマットを書き直してくれるらしい。優先フィールドの上書きとアナモフィックの優先を色々と調整。

これで解決する組み合わせがあるはず…と思って1週間ほど色々な組み合わせを試して見たが結局どれもダメ。そんなわけでギブアップ、しかし折角編集した結果を捨てるのはさすがに忍びない、と言う事で対策編は次回に。

ガリレオ #8 演技る [テレビ]

録画して置いたビデオを2週遅れで見る。本日のゲストは蒼井優、劇団の女優役で愛人である劇団代表を殺害する役で出演。

この手のドラマは悪役に魅力があると俄然面白くなる。そう言う意味では前シリーズでは深田恭子が犯人だったエピソードがベストだと思ってたのだが、今シリーズはそう言うのがこれまでなかっただけに期待大(ゲストが犯人役は大沢たかおや夏川結衣の回があったがどちらも基本的には良い人なのでちょっと意味が違う)。

若手女優の中では演技力や存在感がダントツの蒼井優だけあって、やや演技過剰な所もあったがそれも含めて見応えありました。女優役と言う事でそのふてぶてしい存在感の前では福山雅治も吉高由里子も太刀打ち出来ないが、これくらいでないとやっぱり面白くない。もっとこの手の実力派のふてぶてしい犯人を出して欲しいものよ。

トリックに関してはまぁいつも通りツメが甘い。最初の電話のトリックなんてアリバイを聞いた瞬間に思いついたし、写真のトリックなんて今時多重露光や照明を月に見せかけるとかいくらでも出来るので意外性としてはやや不満。でも照明を消す→真っ暗な中テレビの画面だけが浮かび上がって鏡のようになる→福山雅治がトリックを解説→テレビに貼り付けてあったシールドをバリバリッと剥がす、と言う流れはドラマとしては見応えがありさすがフジテレビの演出は冴えてる。

第一のロック、第二のロックは良いが、最後に第三のロックを用意してラストでどんでん返しをするくらいでないと推理小説ファンとしては納得が行かないが、まぁ逆にそこまで満足のいく推理小説など今時無いのでこれはこれで致し方ないか。基本ガリレオは推理小説としてのサプライズが目的ではなく、スピード感のあるストーリー展開やケレン味たっぷりのお約束が見所なのでそう言う意味では凄く出来の良いドラマだと思う。

ところでそもそもは「超常現象を物理学者が科学的に解明する」ドラマだったはずなのに最近普通の推理小説になってしまっているのがやや不満。