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ダウンロードした映像をブルーレイに焼くまでの顛末 [パソコン]

ネットからダウンロードした画像をブルーレイに焼くまでの試行錯誤をメモに残しておこう。

以前ブルーレイに焼いたSDフォーマット版の映像のHD(1,280x720)版がネットにあったのでダウンロードしておいた。今回ブルーレイの整理をしている上で、どうせならこれをHD版に置き換えようとトライ。

映像自体はwmvフォーマットなので、まずは動画フォーマット変換ソフトでアップルのPreResに変換しFinal Cut Pro Xに取り込み。編集作業をしてからcompressorでブルーレイ用の映像(.h264)と音声(.ac3)に変換して、WindowsのTMPeg Smart Rendererでブルーレイに焼く。元々のファイルは30fpsなのだがFinal Cut Proのプロジェクトのフレームレートは60fpsになっている。ちょっと気になるがまぁ大丈夫だろうとCompressorに送ると自動設定されるフレームレートが24fpsになっている。これは明らかにおかしいと思われたが、まぁまずは1回焼いてみる。問題なく焼けた…と思ったがブルーレイプレイヤーにかけると再生出来ないファイルだと言われるガーン。まぁ24fpsじゃあPALだから再生出来ないのは当たり前か、と言うかハイビジョン時代でもNTSC/PALの区別ってあったっけ?

TMPEG Smart Rendererには変換が必要なフレームを表示してくれる機能があるので、まずは確認のために一体どれくらいの変換が必要なのかを調べてみる。するとオーディオは先頭フレームだけ変換の必要がある(これはいつものこと)のに対して、映像は最初の数秒以外は全て変換されている。あれ?何でだろうと思いファイルを調べたらファイルサイズが数MBしかなく映像が数秒で止まってしまっているガーン。明らかにCompressorが原因なので色々設定を変えて試して見ると、どうやらエンコード時にマルチパスを設定すると失敗するらしい。マルチパスのチェックを外しておくと無事にファイルが出来る。これまでそんなことは無かったので原因は分からないが取りあえずここはマルチパスを止めると言うことで対策。

で何とかエンコードできるようになった状態で、取りあえずCompressorの映像のフレームレートの設定の所を「自動」から「29.97fps」に変更して再度ブルーレイを作成。
R0010195.jpg
デッキで再生しても問題なく再生出来てこれで解決…と思ったら映像の最後の方で音ずれが起きているのを発見ガーン。それもちょっとずれているレベルでは無く、数秒も音声がずれているなんじゃこれは。

Final Cut Proのプロキシで映像のフレームレートを見ると30fpsになっている。Compressorは29.97fpsなのでこのフレームレートのずれが原因だろうか、いや普通30fpsと言うのは29.97fpsじゃ面倒なので30fpsと書いていることが多いのだがFinal Cut Proのプロキシは正確なのでジャスト30fpsと言う事なのだろう。オーディオが30fpsで映像が29.97fpsなので徐々に音声がずれていったと言うのが原因なのではないかと当たりを付ける。

色々と試している内にTMPEG Smart Rendererに取り込んだ時点で映像とオーディオの時間が違っていることに気付く、やっぱりここか原因は。

でCompressorはフレームレートの変換もやってくれるのでまずは「ソースフレームが29.97fpsで再生されるようにする」に設定して変換してみるが、時間のずれは解決せず。
R0010197.jpg
次にフレームレート変換を「30/29.97変換」でやってみる。しかし表示が30@29.97と29.97@30となっておりどちらを選べば良いのか分からない。
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うん、こう言う時は両方やってみよう…と言う事でファイルを2つ作成してやってみるが結局どちらも映像と音声の時間が合わないう〜ん。音声の時間が○時間○分4秒なのでこれが正しい時間だと思うのだが、色々設定を変えても映像の時間は○時間○分0秒、○時間○分8秒、○時間○分16秒とどれもちょっとずれている。

色々やって迷路に入り込んでいるのでここで一回置いて考え直してみる。フレームレートは29.97fpsに設定するのは正しいんだよね。正しい長さのオーディオファイルは既にあるので、このオーディオファイルの時間にあう映像ファイルを作れば良い訳だ。

と言う事で最後にCompressorの「継続時間の設定」で直接時間を設定してみる。Final Cut Pro XからCompressorへファイルを渡した時点では初期値は正しい値が入っているのだが、フレームレートを自動(24fps)から29.97fpsに変えた時点で初期値の時間がかなりずれた値になっている。まずは正しいと思われる音声の○時間○分4秒に設定してやってみるが、映像の時間が全然長くなってしまったう〜ん。
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そうか、フレームレートを29.97fpsにして変換しただけでは4秒ずれているので、この時表示される初期値から4秒減らせばちょうど良い時間に収まるはず。と言うわけでこれでダメなら諦めようと最後の望みでやってみた所、ほぼ映像と音声が同じ時間になった。TMPEG Smart Rendererで再生してもこれまで音ずれがしていたのがほぼ直っている!

と言う事で、最後の仕上げに秒以下のフレームが16フレームほどずれているのを直して、Compressorの変換を「最高品質(動き補正)」にしてファイル変換。しかし高画質変換はさすがに時間がめちゃくちゃかかる、3時間の映像を作るのに結局12時間近くかかった一晩がかりだよ。
R0010196.jpg
そんなわけで焼いたブルーレイを再生してみたが特に問題は無さそう。一番最後の所付近で気持ちずれているような気がするがまぁOKレベル…と言うよりもうこれ以上色々やる気力湧かず。

いや〜ようやく何とかなったが結局解決するのに2週間かかってしまった。ほとんど仕事…残業代出ないかな。