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iMovie HDからFinal Cut Pro Xに移行 その2 [パソコン]

と言うわけでビデオ編集環境の移行作業その2。やりたい事はDVDのファイルをFinal Cut Pro Xで編集してブルーレイデッキと同じフォーマットでBD-Rに焼くこと。

DVDのファイルをFinal Cut Pro Xに読み込む所まではこれまでも途中まではやっていたので問題なく完了。編集作業も解説本が数冊出ているので何とかなるでしょう。問題はBD-Rに焼くこと。何故かアップルは頑なにブルーレイを拒否しており、Windowsでは相当数出ているブルーレイドライブ搭載マシンを1つも出していないどころか、基本的にブルーレイの再生さえ出来ない。しかしさすがにFinal Cut Pro Xは業務用と言うだけあってブルーレイへの簡易書き出しメニューが付いている。業務用でありながら簡易書き出しと言うのはどうしたものかと思うが、一番心配なのは圧縮効率。簡易なので画質はあまり期待できない気がする。と言うわけで取りあえずFinal Cut Pro XからはQuick Timeで書き出し、Compressorで圧縮とブルーレイへの書き出しを行うこととする(一応Compressorには圧縮パラメータの調整があるのでまだましな画質ではないかと)。

そんな事をして何とか10分程度のブルーレイを作成してみる。デッキで再生してみると取りあえずメニューが出てちゃんと再生できる。しかしブルーレイデッキのハードディスクにコピーしようとすると「コピーできません」のエラーメッセージが…ガーン。もしかしてCompressorで焼く時にプロテクトONでやってしまったかと再度1つ1つ手順を確認しながら作り直してみるがやはりコピーできない何で!

ネット情報などを色々探してようやく原因が判明。ブルーレイにはBDMVとBDAVと言うフォーマットがあり、BDMVはDVDのDVDビデオフォーマットに相当し市販のブルーレイは皆このフォーマット。メニューがある代わりにパッケージとしてまとまっているのでファイル個別の操作ができず追記も不可。BDAVと言うのはDVDのDVD VRフォーマットに相当しブルーレイデッキでテレビ放送したものを記録する時はこのフォーマット。各番組が個別ファイルとして認識され、ファイル単位での削除や追記が可能。どうやらFinal Cut Pro XやCompressorでブルーレイを作成するとBDMVフォーマットでブルーレイが作成されるため、ブルーレイデッキへのコピーが出来ないらしい。

それじゃBDAVモードでブルーレイを焼けばいいのだが、これが何故か出来ない。Toastのデータコピーモードでファイルを書き込めば良いようなのだが、圧縮をする段階がない上に正式なBDAVフォーマットではないのでブルーレイデッキでは読み込めないガーン。Toastの最新版かPremireを使えばBDAVで書けるのだろうか、それともブルーレイでは先行しているWindowsソフトを使わなければならないのだろうか。

と言うことでWindowsソフトをちょっと調べた所、どうやら手持ちのVAIOにBDAVでライティングできるソフトがデフォルトでインストールされているらしい…あぁ灯台もと暗し。

そんな訳で何とか成功した手順は以下の通り。まずFinal Cut Pro Xで編集した素材を取りあえず圧縮フォーマットを変えずにそのままQuick Timeで書き出し。それをCompressorに読み込んで圧縮レートなどを調整してブルーレイを作成。このブルーレイはBDMVフォーマットなのでVAIOのClick to Discで映像をVAIOのハードディスクに取り込む。それを今度はVAIOのVAIO Content ExporterでBDAV(メニューなしBD)でブルーレイに書き込む。Click to Discは入出力を色々変えられるので、Compressorで作った映像をNASのハードディスクに置いてそこからVAIOに読み込んでそのままBDAVでブルーレイに書ければ速いのだが、何故かClick to Discではネットワークからブルーレイへの書き込みが出来なくなっている何で!

取りあえず作成したブルーレイをブルーレイデッキに入れると地デジを録画したものと同じような形で見え、ファイル単位でハードディスクへのコピーも問題なく出来た。まぁ諸々面倒な所もあるが、時間がかかる処理はMacやVAIO単体で出来るので取りあえずこれでやってみましょう。

iMovie HDからFinal Cut Pro Xに移行 その1 [パソコン]

引越しを機会に前から変えたかったビデオ編集環境を変更しました。マニアの覚え書きなので読者おいてきぼりで突っ走るよ。

これまではVHS、DVD、DVのSD映像をDVテープにリアルタイムでダビング、さらにDVテープからiMovie HDにiLinkでリアルタイムでダビング、iMovie HDで編集した後で更にリアルタイムでDVテープに書き出して、それをiLink経由でブルーレイデッキにダビング。しかしDVの場合、テープベースなのでトラッキングミスを起こす場合があるのでブルーレイデッキにダビングした映像を全部一通り流してチェックした後、ようやくBD-Rにコピーして完了。と実際の編集以外の所でやたら手間がかかっている上に、リアルタイムダビングなので1時間の映像を作るのにダビングだけで5時間かかる。おまけに使っているiMovie HDは既に5、6年前にバージョンアップされてサポート対象外であるだけでなく新規で入手することも出来ない状態。ちなみにバージョンアップされたiMovieを使っていないのは新しいiMovieがあまりにもバカだから。

しかしiMovie HDもどこかのタイミングでOSのバージョンアップと共に動かなくなる可能性が大きく、既に現時点ではテープコントロールが効かない状態(本当はiMovie HDからDVデッキを操作して映像の書き出しが出来るはずなのだがいつからかのOSバージョンアップから一切動かなくなったため、今はiMovie HDで再生したものをDVデッキ側で録画している状態)。iMovie HDは既にサポート対象外なので動かなくなっても知りません、代用策はありません、新しいiMovieを使ってください…アップルと言うのはそう言う会社。

と言うわけで編集ソフトをiMovie HDからFinal Cut Proに変更し全てをファイルベースでBD-Rに焼く所までをTRY。その前にまずFinal Cut Studioを使うかFinal Cut Pro Xを使うかの選択で迷う。Final Cut Studioは古いバージョンなのでどこかの時点でサポート外と言うことで動作しなくなる可能性がある。いやアップルと言うのはそう言う会社。どちらもあまり使い込んでいないのでどちらを使っても結局1から覚えるのに違いはないのでどちらでも良いのだが、Final Cut Pro Xと言うのは関係各所からの評判がすこぶる悪い…と言うよりほとんど失敗作としか思えないほどの出来の悪さ。これまで出来たことが出来なくなり、これまで調整できたものが全て自動設定になってしまっている。App Storeの評価でも星1つが続出し評価もぼろくそ。

しかしアップルは絶対自分の非を認めず今後はFinal Cut Pro Xに全面的に移行していくんだろうな。どんなに評判が悪くてもそれしか動かなければみんなそのうち使うようになるさ、アップルと言うのはそう言う会社しつこいようだけど。と言っても結局アップルのソフトは良いのが多いのは認めざるを得ず、今更Premire Proに移行する気も起きない。何とかバージョンアップでブラッシュアップされていくことを期待。

と言うわけでFinal Cut Pro XとCompressor、Motionを購入して移行作業に入るがこれがまた試行錯誤の繰り返し。以下その2に続く。