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QNAP NASでオンライン拡張の16TB制限 [パソコン]

QNAPのNAS(TS-869)を使っているのだが、16TBを超えた状態で容量追加を試みた覚え書きです。

QNAP NASはオンライン容量拡張と言う機能があり再フォーマットどころか電源さえ落とさずにハードディスクの追加や容量アップが出来るが、16TBの制約があり実質容量が16TBを超える場合はこの機能が働かない。ただし最初から16TBを超えた状態でRAIDの構築を行っていればこのオンライン容量拡張に対応出来ると言う噂があった。以前容量を追加した時は16TBの壁にぶち当たってしまい、一旦全てのファイルをバックアップしてハードディスクを全て再フォーマットしたおかげでエラい時間がかかった。

ただこの辺りの仕様がはっきりしない。「QTS4.0.5以上でフォーマットしてRAIDを構築すれば16TBの制約がない(情報元情報源)」と言う記述があるので最初から16TB以上でRAIDを組んでおけばオンライン容量拡張に対応出来るように見えるし、「16TB以上の場合はオンライン容量アップは非対応(情報源情報源)」と言う記述もありこちらの言うにはオンライン容量拡張は出来なさそう。一体どちらの言っていることが正しいのか?

こう言う時はQNAP自身のサポートに聞くのがやっぱり一番。QNAPはアップルと違って専門スタッフが技術質問に対してメールで回答してくれると言うサポートのしっかりした会社(アップルにも掲示板でユーザー同士で解決できる仕組みがあるが、掲示板で解決と言うのはメーカーとして"サポートは一切しない"と言う宣言に等しい)。

QNAPのサポートフォームには日本語で記入欄が書かれていたため取りあえず日本語で問い合わせを書いてみたが、やはり回答は英語でやってきた(まぁ平易な英語なので意味は大体分かったが)。それによるとQTS4からはストレージプールと言う機能を導入したことで、最初にRAIDを組む時にストレージプールを使ったRAIDを組んでおけば実質容量が16TB以上でもオンライン容量アップに対応出来るらしい(上記のQNAPページの記述は古いOSでの古い情報らしい)。ストレージプールは複数のRAIDを擬似的に1つのボリュームと見なすので、各RAIDを最大16TBで構築しておけば16TBに満たないRAIDに関してはオンライン容量アップが出来るのではとも思ったが、どうやらそう言った事も全て自動でやってくれるらしい。

と言うわけでまずは一番影響が少ない所からと言う事で空きスロットに新規のハードディスクを入れてオンライン容量アップを試して見る。ディスクを入れてフォーマットをしてストレージプールに追加しただけでは何も変わらず、あれ〜と思ったが「容量の拡張」と言ったコマンドを実行したら3TBほぼ増加した、いやこれは簡単。

この調子でこれまでRAID5を組んでいた3TBのハードディスクを購入した6TBのものに交換して更に容量アップ!…と思ったが思わぬ落とし穴が。いやディスクの交換自体は問題なく出来た。まぁドライブのコントロールでハードディスクの引き抜きを実行しても抜いた途端にワーニングが発生したのでさすがにハードディスクの交換時は電源を落とさないとならないようだが。しかしハードディスクを交換してRAIDの再構築は無事に進んだが、全容量自体は全然増えないあれ〜。

ちょっとネットで調べたら原因は簡単なことでした。RAID5の場合、各ディスクに均等にデータとパリティが割り振られるので、合計容量は一番容量の少ないハードディスクで律速されるらしいまぁそりゃそうか。そんな訳でRAIDを組んでいるハードディスクをいくら容量の大きなものに交換しても、1つでも容量の少ないハードディスクが残っていると全容量は増えないと言うこと。この調子で1つずつ容量を増やしていけば全てのディスクを交換した時は一気に容量が増えるのだろうか?

まぁその前にもう少し6TBのハードディスクを追加してRAIDを組み直した方が早いのだが、取りあえず現状の容量で全然足りるようになったので暫くはこれで様子を見てみましょう。