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ザ・コーヴ [映画]

日本のイルカ漁を告発した「ザ・コーヴ」がアカデミーのドキュメンタリー賞を取ったそうです。

国内では盗撮とか無許可の撮影とか肖像権の侵害とかで批判されていますが、ドキュメンタリーとはそもそもそう言う事をある程度侵害したものの方が迫力があります。まぁ法的に問題があるのでマスコミは大っぴらにはそう言う事は言いませんが。「ゆきゆきて、神軍」にしろ、マイケルムーアの映画にしろ、法律の制限をある程度無視して突撃取材をする事で隠された真実を告発することが出来ています。なので「ザ・コーヴ」の取材方法に関してはドキュメント作家の力を感じます。

…と取りあえず持ち上げておいて。

しかしあの映画は噂によるとかなりねつ造があると聞きます。ドキュメンタリーは何をどのように撮るかに必ず撮影者の意志が入るので真実を写しているわけではありませんが、そこにねつ造が入った時点でドキュメンタリーではなくなります。ドキュメンタリーを自称しているからにはねつ造が入った時点で評価は0になります。この映画を批評するためには取材結果が真実かどうかを確かめる方が良いと思います。

…と「ザ・コーブ」を映画としてどうかと書いた上で。

でも私はやっぱりこの映画は大嫌いです。嫌いな理由は彼らの主張に賛同できないからです。なぜイルカや鯨を捕って食べてはいけないのかの理由が明快ではないからです。イルカや鯨は頭が良いから殺してはいけないと言うのなら、頭の悪い動物は殺して良いのか、頭の悪い人間は死んでも良いのか。鯨の捕獲シーンはプロパガンダとして散々公開されていますが、牛やブタの処理映像は巧妙に隠されており一切公開されません。動物を殺すのが嫌だから菜食主義だと言う人も浅はか、それは人間や宗教を分かっていない表面的な事しか見えない頭の悪い主張だと思います。

反捕鯨、反イルカ猟を主張する人たちの目…何かに似ていると思ったらオウムの人たちとそっくり。国を抱き込み経済を人質に圧力をかけてきているので簡単に蹴る事は出来ないとは思うけど、これに関しては国もIWC日本代表も絶対引き下がらないで欲しい。
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ミホ

わたしも反捕鯨運動とかには賛同できません。コトロさんが書いてる通り「賢い動物を殺しちゃいけない」という理由だけでは納得ができない。賢いものにこそ価値がある・・・みたいな偏見を感じてしまいます。あと、日本の昔からの文化をちっとも尊重してないように思います。
片側だけから光をあてるやり方は卑怯です。わたしはこの映画見ないだろうなぁ~と思います。
by ミホ (2010-03-09 09:51) 

コトロ

>ミホさん

niceとコメントありがとうございます。

鯨やイルカばかりでなく、最近ではマグロまで俎上に上がっていますね。本当に絶滅の危機にあるのならともかく、普通に食材として使っている民族としては数が減っているのなら捕獲量に制限を加えるとかで対応して欲しい物です(まぁそれを破る人が後を絶たないので、と言う話みたいですが)。

しかし鯨にしろイルカにしろマグロにしろ、それらを食材として扱っていない国がどうのこうのと文句を言うのもどうかと思います。韓国では犬を食べるし中国では猿を食べるけど、それに関して文句はありませんからね(食べたいとは思わないけど)。

まぁ本気で動物保護を考えている人は少数派であっても、政治家がそれを利用して経済戦略に使うのは何とかして欲しい物です。
by コトロ (2010-03-22 23:15) 

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