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インスタント沼 [映画]

仕事の方もようやく目処が付いてきたので自宅で何も考えずにボーッと見れるB級ホラーでも見ようかと思ったが、良さ気なものがなかったので前から気になっていた麻生久美子の「インスタント沼」を借りて来て見てました。

人生行き詰まって雑誌の編集者を辞めた麻生久美子が、実は自分の父親だと思われる風間杜夫に会いに行くが色々ヘンテコな事件に巻き込まれると言うお話。

監督は「時効警察」の三木聡。麻生久美子同様、三木組とも言えるいつもの役者さんたちが出演しています。一瞬ですが、はなと石井聰亙が麻生久美子が始めたお店のお客として出演しています。「時効警察」同様ヘンテコで不思議でマッタリとした映画で、三木聡らしく細かな小ネタが満載です。最初その小ネタがちょっとうざかったですが、全体を通して面白く満足しました。いや本当に面白かったです。
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それにしても麻生久美子…どうしたんだと思うくらい叫ぶしわめくし喋りまくるし動き回る。麻生久美子と言えば文化系芸術系の温和しく草食系の美人女優…だと思っていたのだが「時効警察」で吹っ切れたのか、「インスタント沼」でも見事なコメディエンヌぶりを発揮しています。

一番笑ったのはふせえりがアンティークショップでぶち切れるシーン。麻生久美子が古道具屋を開くと言う事で、編集者時代の知り合いであるふせえりに古道具屋界ではお手本になっているお店に連れて行って貰います。真っ白な店内にガラクタが勿体ぶって並べられています。店主は真っ白な服を着て長髪を後ろでまとめて何かというと両手を合わせてお辞儀をする、まるで新興宗教の教主のような男性。二人が値段を見て騒いでいると音もなく近づいてきて「シーッ」と注意します。麻生久美子が音を立ててもふせえりのお腹が鳴っても近づいてきて「シーッ」。歩いた時に床がきしんで音が出た時にも注意されたふせえりが切れて「どーもすいませんでしたっ!」と大声を出しても「シーッ」…これにぶち切れて叫びだして暴れ回るふせえりを何とかお店から連れ出す麻生久美子。見た瞬間からイラッとする店主だったのでふせえりのぶち切れに激しく同意、大笑いしました。

三木聡の映画らしくかなりクセのある映画ですが面白かったですお薦めです。
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